調査役から一言

アニメとか闘病記とかTOEICとか

【アニメ感想】魔女の旅々(評価レビュー:B)

魔女の旅々、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

2020秋アニメ、1クール、重すぎず軽すぎず、ということで、「魔女の旅々」に辿り着いた。ネット上の評価は良。私からの評価はギリギリ良、といった具合。

以下総括。

  • 非常に繊細な背景美術。安定した作画クオリティ。
  • ストーリー構成は、1話1国の「キノの旅」方式。
  • ただ、ピークは第1話。以降は何とも言えない話が続く。

majotabi.jp

 

魔女が旅する1話1国のストーリー構成

魔法が存在する中世ヨーロッパあたりが舞台。

「魔女になって世界を旅したい」という夢を持つ主人公。努力の結果、史上最年少で”魔女見習い”に合格。正式な魔女になるためには、魔女見習いになった後、魔女に弟子入りし認められなくてはならない。ただ、優秀な成績で魔女見習いになった主人公に対して、周りの魔女たちは煙たがり*1、主人公の師匠探しは難航する。

そこへ、街外れに風変わりな魔女がいると聞き、主人公は弟子入りを志願するのだった。

という形で第1話が始まる。

 

この第1話から非常に繊細な背景美術が繰り拡げられている。本作の穏やかな雰囲気とこの背景美術が見事に調和している。この第1話の中で、日常パートと戦闘パートがあるのだが、戦闘パートの臨場感のあるカメラワークや音響が素晴らしい。また、日常パートとの緩急をうまく使っており、非常に良い出来になっている。もっとフワフワ系アニメだと思っていたのだが、見応えのある作品に仕上がっている。

 

その後、第1話のラストで魔女となった主人公は世界を旅するのであった。

ということで、第2話以降は主人公の旅パートが始まる。キノの旅を想像してくれると分かりやすいと思うのだが、基本1話1国一期一会アニメとなる。ただ、この第2話から急減速。最後まで持ち直すことは出来ず、凡作で終わってしまった印象。第1話が非常に良かっただけに残念。

 

「旅」の良さが伝わらなかったかな

まず、1クール内の構成が良くない。第3~4話に関しては、序盤のくせに暗い話が連続する。序盤は明るい話で視聴者を惹き込んでいく必要があったと思う。第5話以降は薄い/軽い話で終始する。(ただ、なぜか第9話については妙にキツイ話を持ち込んできた。これはこれで刺激があって、ある意味良かった。)

 

こういうストーリー構成を取るからには、何かしらのメッセージ性が必要だと思っている。ただ、本作は上述したように薄い話も多く、何を伝えたかったのかがよく分からなかった。「人々との出会い」、所謂一期一会のようなものが醍醐味だと思うのだが、メインキャラが何回も出てきて、その国の人たちとの交流が少なく、旅の良さが伝わらなかった。したがって、視聴者側は作品に愛着が沸いて来ないのだ。

 

 

総じて、惜しい作品だったかなと思います。ただ、OP曲は非常に良かったです。

魔女の旅々 (GAノベル)

魔女の旅々 (GAノベル)

 

*1:問題児ならまだしも、優等生を弟子に取りたがらないとか、組織として健全ではない。

【アニメ感想】シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(評価レビュー:-)

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

エヴァの評価レビューを書くなんてあまりにも恐れ多い。なので、メイン以外で私が気になった部分を書いていこうと思う。(もはや評価ランクは設定しません。)

以下総括。

  • エヴァの新劇場版シリーズは総じて分かりやすい。本作も理解しやすかった。
  • アスカはずっとグンペイやってるな。
  • 冬月の声優変わった?

www.evangelion.co.jp

 

 

新劇場版のエヴァは分かりやすい

TVシリーズでは暗喩が多く、視聴者に考察をさせる表現がほとんどだったと思う。それがゆえにここまで社会現象になった一因でもあると思う。が、ここまでエンタメが多用になった現代で、一つの作品に深く考察をする、という人も少なくなったのでは、と感じている。私自身も、一つの作品を観たら、すぐに次の作品を観てしまうので、あまり深く考察はしない。なので、新劇場版のエヴァシリーズは分かりやすくなっており、観やすかった。

ある程度のストーリー状況は各登場人物たちが説明してくれるし、渚カヲルという人物によって、複雑な設定の説明もしてくれるようになっている。

この点は昔からのエヴァファンから見ると賛否が出そうだが、現在に沿った表現の仕方にシフトして順応したのではと思う。

 

アスカずっとグンペイしてる

アスカがやっている携帯ゲーム機は「ワンダースワン」だと思う。1999年にバンダイが出した携帯ゲーム機である。当時、私も持っていた。

特徴としては、以下。

  • 本体が安い(4800円!)
  • 縦画面でも横画面でもプレイできる(超画期的)
  • 携帯ゲーム機のカラー化が始まっていたのに、モノクロで発売するという潔さ

また、十字キーがそれぞれ独立したボタンだったもの覚えている。起動音がシンプルでカッコ良く、エヴァの作中にも鳴っている。

私の周りでワンダースワンを持っていた人はいなかったのだが、当時私は藤崎竜の「封神演義」にハマっており、その作品のゲームが出るということで、ワンダースワンを買った。(結構面白かった記憶はある。)

んで、アスカがやっているゲームは「グンペイ」である。当時ワンダースワンの最初のゲームソフトとしてCMが流れており記憶に残っている。パズルゲームで評価も高かった印象。(でも私はやったことは無い。)

たぶん、「グンペイ」をやっていることに何かしらのメッセージみたいなのがあるとおもうのだが、その考察はどなたかがやっていると思うので調べてみよう。

 

冬月の声優変わった?

新劇場版のQまでは特に気にならなかったのだが、シンエヴァを観た時には冬月の声に最初から違和感を感じた。

てっきり声優が変わったのかと思ったのだが、そんなことは無かった。声優は”清川元夢”なのだが、御年85歳。やはりご高齢なので、声質も変わってくるのだろう。85歳で現役ということ自体が素晴らしい。

 

 

小学生の時に、姉の影響で観始めたエヴァ。まさか完結する時が来るとは、、、と非常に感慨深い。制作関係者の皆様、本当にありがとうございました!

漫画版も見直そうかしら。

【膵臓腫瘍(SPN)】嫁さんの膵臓に腫瘍が見つかった(その⑪:再退院から5ヶ月経過)

2019年末に受けた人間ドックで嫁さんの膵臓に腫瘍が見つかった。

(その⑪:再退院から5ヶ月経過)

自分自身の整理のため、あと配偶者の立場から見た状況を書くので、同じ境遇の人の何かしらの参考になればと思う。

病名は「SPN:Solid pseudopapillary neoplasmである。日本語名は無いっぽい。比較的若い女性に出来やすいそこそこレアな病気らしい。悪性率は低く、今のところ良性とは言われている。(初回診断当時は)痛みなどの自覚症状は無し。

 

前回記事はこちら↓

takerururu.hatenablog.com


 

再退院から約5ヶ月経過。

もうほとんど普通の日常を過ごしている。

サクッといきましょう。

 

<目次> 

 

【家族構成】

一応、家族構成を書いておく。一般的な4人家族。全員、今まで大病を患ったことはない*1

  • 俺:アラサーSE
  • 嫁さん:アラサー専業主婦
  • 娘:4歳児。元々なのか幼稚園組だからなのか、おてんばで何も言うことを聞かない
  • 息子:1歳児。昼も夜もとにかく泣く。離れると泣く。かと言って抱っこすると肩を噛んでくる。んで下ろすと泣く。

 

 

【ざっくり時系列】

 

2021/2下旬(再退院:4ヶ月目)

2週間前に膵臓のステントを抜いたわけだが、それに伴う症状は特になし。

私が仕事をしている時間、嫁さんは2人の子供の育児に奮闘し適宜イライラが爆発するといういつもの日常を過ごしていた。

 

この日は病院の診察。膵液漏の状態を診るのではなく、血液検査が主。というのも、嫁さんの2回目の手術時(大腸の静脈破裂)に輸血をした。輸血をすると様々な副作用を起こすことがある。幸い、輸血後に重い副作用は発生しなかったが、時間を置いて発生するものもあるらしい。今回は輸血に伴う感染症を起こしていないか、を検査するものである。

結果、全く問題なし。良かった良かった。

 

次は3ヶ月後の5月下旬に定期診察。3~5年くらいは数ヶ月毎に診察が必要らしい。膵液漏の状態や癌化していないか、また嫁さんの場合は大腸切除もしたため、大腸関連の診察も兼ねているのだろう。

 

いずれにしろ、これでついに一段落かな。

 

 

2021/3下旬(再退院:5ヶ月経過)

「んー、、嫌な痛みがある。」

と嫁さんが呟いた。いつもの腹部が痛むらしい。

嫁さんも私も ”もう何も起きない” と思っていたので、一気に不安になってきた。

嫁さんは病院に行こうか悩んでいた。というのも、通院する場合は、私が会社を休むか、どちらかの親に来てもらうかして、2人の子供の面倒を見なくてはならない。そこを気にしているようだ。

”仕事のことは気にしなくていいから、気になるなら病院行こう” と男気ある発言をしたのだが、正直仕事は繁忙期であったため、”まぁ、でも平日休み取ったら土日のどっちか仕事するかも” と保険を掛けた発言をした結果、嫁さんの両親が育児サポートしてくれることになった。

 

いつものごとく、嫁さんは電車で病院へ。

結果的には問題なし。膵液漏は起きていない。エコー、血液検査、もろもろ問題なし。

「んー、、コイルが痛むのかなぁ」

と担当医の一言。脾動脈瘤が起きた時にコイルを詰め込んだのだが、そのせいかもね、とのこと。これはもう迷宮入りやな。

 

 

問題ないということで、次回の診察は元々予定していた5月下旬。

 

 

 

 

【次回】

これはいつを最終回にすべきか。。

 

 

 

その⑫に続く↓

takerururu.hatenablog.com

 

*1:別記事で私の顔面麻痺について書いているが、私的大病はそれ。

【アニメ感想】みるタイツ(評価レビュー:B+)

みるタイツ、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

私のdアニメストア”あなたにおすすめ”について、「土下座で頼んでみた」⇒「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」⇒「みるタイツ」と遷移していった。決してやぶさかではないので、「みるタイツ」視聴開始。事前に評価等は調べなかったが、たぶん、ネット上の評価はそこそこ高いはず。

以下総括。

  • これは「エロ」ではない。もっと高尚な何かだ、と前半は感じた。
  • タイツをテーマとしているだけあって、タイツの質感が凄まじい。
  • 後半は露骨なエロ表現が出てきて、少し残念。

mirutights.jp

 

とにかく”タイツ”

女子高生3人組と女教師にて、普段の日常から、いかに”タイツ”を魅せるか、というアニメ。・・・つまりどういうこと?と言われても、これ以上伝えようがない。

1話約4分のショートアニメ。全12話なので、合計50分弱である。

私自身、タイツに特別な感情は持ち合わせていないので、本作にどういう思いで向き合えばよいのか最後まで困惑はしていた。タイツに思い入れがある方の場合、本作に対する評価も大きく変わってくることだろう。

原作は「よむ」。(2021/2時点)Twitterやpixivで、「がんばれ同期ちゃん」を連載している。男の何かをくすぐる作品を世に出している人である。毎回非常に楽しんで連載を観ております。

 

エロではなく、もっと高尚な何か

当初、単なるエロネタアニメかと思っていたが、女子高生たちの日常を自然な形で見せつつも、本題のタイツの魅力を余すところなく引き出していた。ショートアニメには珍しく、非常に確りとしたクオリティであり、丁寧に作り込まれている。

タイツに至っては、凄まじいほどの質感である。

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2008年頃のアニメ「イヴの時間」を観ていた時と近い感情を抱いた気がして、アニメというよりアートに近い高尚な何か、を感じていた。

 

後半は露骨なエロ表現があり、ちょっと残念

前半は、上述したような高尚な何かを感じてはいたのだが、後半になると、男キャラが出てきて、露骨なエロ表現が散見された。

また、多少の百合表現も後半から見られた。最初から百合設定だったっけ?と視聴者は困惑したのではなかろうか。テコ入れだろうか。

この辺がちょっと残念でございました。

 

 

アニメ制作に関して、TVではなく、ネット配信も多くなってきたことから、このようなニッチなテーマのショートアニメが作りやすくなったのだろうと思う。

アニメ全体としては表現の幅が拡がり、良い兆候なのではなかろうか。今後とも応援していきたい。

【アニメ感想】翠星のガルガンティア(評価レビュー:A)

翠星のガルガンティア、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

本作、ネット上で高評価だったことは知っていたので、ずっと気になっていた。(2021/2時点)dアニメストアで配信されていたことを知って、すぐさま視聴開始。結構良かったですよ。

以下総括。

  • 設定がたまらなくワクワクする。そして、高クオリティ。
  • キャラデザが素晴らしい。女性キャラは非常に魅力的。
  • 2クールあれば、もっと愛着が沸いたと思う。もっと観たい、と思わせる稀有な作品。

gargantia.jp

 

遠未来SF:ほとんどの陸地が水没した地球が舞台

遥か昔、地球に氷河期が訪れ、人間たちは宇宙へと旅立った。その後、”地球”の存在そのものがおとぎ話になるほどの年月が流れた。宇宙に旅立った人間は、人型戦闘機に乗り込み、謎の宇宙生命体との戦闘を繰り返す日々を過ごしていた。

主人公は、宇宙生命体と戦う人型戦闘機のパイロット。ある日、戦局が悪くなり、母艦はワープし撤退を試みる。主人公は、急いで母艦に戻ろうとするが間に合わず、ワープに巻き込まれた。気が付くと、未知の惑星に降り立っていた。知らない言語で話す人間が主人公を取り囲んでいた。

 そこは、氷河期で滅亡したと思われていた「地球」だったのだ。

このあらすじだけで、もうワクワクする。

 

Production I.G鳴子ハナハル虚淵玄

本作、アニメ制作会社とスタッフの組み合わせが絶妙。

まず、アニメ制作会社は「Production I.G。我々が愛した攻殻機動隊などを制作しており、メカなどの表現力の高さは折り紙付き。

そして、キャラデザは「鳴子ハナハル。最近だと、「A.I.C.O. Incarnation」「神田川JET GIRLS」などのキャラデザも担当している。非常に女の子を可愛く描いている。*1

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最後に、シリーズ構成は「虚淵玄まどマギFate/Zeroを担当するなど、もはや説明の必要は無いだろう。ただ、虚淵玄が絡むと、心がえぐられるような展開が多いと思っていたのだが、本作は結構マイルドに仕上がっている。

 

2クールで観たかった!

アニメの評価として、「1クールでうまく収めた」「2クールで中だるみがあった」とかは多い印象。本作は、「1クールじゃ足りない!2クールで観たかった!」と思わせてくれる稀有な作品。(1クールで話を収められなかったわけではなく、2クールにしてこの世界をもっと感じていたい!、という感じ)

本作は、閑話休題のような話が少ない。基本的にメインストーリーで進んでいく。なので、テンポは良いのだが、日常シーンの描写が少ない。非常に設定が練り込まれた作品なので、この世界の人々の日常にも細かい設定が施されていたはずである。また、ヒロインと主人公のこそばゆい恋愛シーンもあまりない。大抵のアニメは毒にも薬にもならない冗長な恋愛シーンがあるものだが、本作は、「もっと観せてくれ!」と思わせてくれる、これまた稀有な作品。

 

 

壮大な設定にも関わらず、ラストは非常にキレイな着地をした印象。TV放送版では、13話までだが、映像特典として14~15話。OVAとして、「翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜 」というものがある。全て観ておきましょう。

2013年の作品なので、今更二期は無いと思われる。それは残念ではあるものの、良い作品に出会えました。ありがとうございました。

 ちなみに、アニメの2年後を舞台にした小説が出ているとのこと。↓

*1:また、「少女マテリアル」という漫画は何度もお世話になっております。

【アニメ感想】銀魂 THE FINAL(評価レビュー:A-)

銀魂 THE FINAL、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。


 

もはや、銀魂に関してレビュー記事なんて不要だと思うのだが、自身の備忘のために書き残しておく。銀魂自体、私としては若干世代が異なる。たぶん、1990年生まれくらいの人が世代だと思っていて、私は銀魂が流行ってちょっと経った後に漫画とアニメをつまみ食いしていた。

つまみ食いなので、所々細かい設定が分かってないし、本劇場版も何でこういう話の流れになっているのかうろ覚えのまま観ていた。

でもそれで良い気がします。

以下総括。

  • 銀魂は、いつ、どこで、だれが観ても、ちゃんと面白い作品。
  • 本劇場版も、細かい設定を覚えてなくても、十分に楽しめる。
  • クオリティに関しては、いつもの銀魂

wwws.warnerbros.co.jp

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文字通りの銀魂最終回

マンガ原作が終わり、何かと話題を作ってきたアニメもついに最終回。それを描いた劇場版が本作である。ギャグよりもアクションやシリアスシーンが多めである。劇場版だからと言って特別に作画が良いわけでもなく、かと言って悪いわけでもなく、言うなればいつもの銀魂クオリティであった。

本作のストーリー自体にとやかく言うつもりは無い。ただ、アニメ作品として、長寿かつ何かと冒険をしてきた銀魂が終わることにちょっと寂しさを感じた。

 

銀魂は、いつ、どこで、だれが観ても、ちゃんと面白い作品であると思っている。残業で疲れ果てている時、このまま寝るのは口惜しい、かと言って未知数のアニメを観る元気もない、そんなときに銀魂はいつも救ってくれる。そういうアニメであった。

 

銀魂の代わりになるようなアニメってなかなか出て来ないんじゃないかな。15年もアニメが続いたら世代交代もしていかないと、とは思うけれども、代わりの作品は思いつかない。

 

今までありがとうございました。あと、成長した神楽が見れて良かったです。

銀魂 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

【アニメ感想】嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい(評価レビュー:B-)

嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

略して「嫌パン」。本作、存在は知っていたが、なかなか手を出せずにいた。先日、dアニメストアで「土下座で頼んでみた」を視聴した結果、”あなたにおすすめ”のアニメで本作が登場。じゃあ観るしかあるまいて。正直、あまり評価は高くなく、ショートアニメでもあるので、さくっと記事を書きます。

以下総括。

  • 軸はもちろん”エロ”。女の子のキャラデザや表情は最高。
  • ショートアニメなのに、テンポが悪い。
  • EDムービーに全く力を入れていない。総じて、印象に残りづらい。

iyapan-anime.com

 

嫌な顔をされながらおパンツを見せてもらうアニメ

それ以上でも以下でもない。5分のショートアニメ。全6話で2期あるので、合計で1時間程度。全パートにて、主人公の一人称視点で進み、主人公自体は声を発しない。1話毎にヒロインが変わるわけだが、主人公も設定が変わるので、毎回若干困惑する。

 

「嫌な顔」の表情は絶妙

おパンツそのものより、「嫌な顔」の表情を観ることが、本作の目的であると思っている。さすがにこの部分は気合が入っており、短時間で複数の高クオリティな「嫌な顔」が観れるのは非常にお得感がある。

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「土下座で頼んでみた」と比べると悪い部分が目立つ

本作は、”エロ”を軸としたショートアニメである。同じ軸のアニメは、直近(2021/2)では「土下座で頼んでみた」が挙げられるのだが、比べてみると本作の悪い部分が目立った。

土下座は、即本題*1に行き、声優の掛け合いから来る小気味好いテンポ。背景美術はとことん手を抜いて、EDムービーに力を注いでいた。ED曲は中毒性が非常に高い。総じて、強く印象に残った。

一方、嫌パンは、2~3分ほど茶番があり、その後に本題*2に入る。この茶番により、テンポが悪くなっている。”焦らし”であったり、日常シーンを経た上での本題、という狙いもあるかもしれないが、さすがにテンポが良くない。5分だと、場面設定だけでなく、キャラ設定も作らねばならない。かと言って、込み入った設定にも出来ず、非常に中途半端になってしまっている。

また、お金の使い方がおかしい。(想像するに)低予算ショートアニメなのだから、メリハリをつけるところを間違えると致命傷になる。嫌パンは、謎に背景美術に力を入れていた。視聴者としては、エロネタアニメを観に来ているので、ここで背景美術に力を注がれても心に響かない。

こういうショートアニメは「話題」にしなくてはならないと考えていて、どれだけ視聴者に強く印象に残すことが出来るのか、が肝要である。土下座に関しては、良テンポ、中毒性の高いED曲とムービーでそれを成し遂げた。ただ、嫌パンは、テンポも悪く、ED曲もムービーに力を入れなかった結果、印象に残りづらかった、総じて、嫌パンはいろいろな側面で”弱い”

 

本作を観た結果、「土下座で頼んでみた」がショートアニメとしていかに優れた作品であったのか、が改めて認識出来た。以前、土下座の感想記事を書いたので良ければどうぞ。↓

takerururu.hatenablog.com

 

思ったより、さくっとではなく、確り記事を書いてしまいました。

もう一度言うけど、キャラデザと「嫌な顔」の表情は秀逸ですので、その点が気になる人は観てみてください。

嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい本1

嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい本1

  • 作者:40原
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: Kindle
 

*1:女の子に土下座して、ちょっとエッチなお願いをする状態

*2:おパンツを見せてほしいと女の子に頼みだす状態