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【アニメ感想】Dr.STONE 第二期(評価レビュー:B+)

Dr.STONE 第二期、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

2019年に第一期が放送された「Dr.STONE」の第二期である。放送時期は2021年。2021/12時点で第三期の制作も決定されていて、安定した人気を持っているようだ。ただ、私としては若干失速したかなという感想・評価です。

以下総括。

  • 第一期と同様に安定したクオリティ。
  • 壮大な設定の割にしょぼいストーリー展開。
  • ただ、ターゲット層を低くするためのものであれば納得。

dr-stone.jp

 

Dr.STONE 第一期の感想ブログは↓です。ご興味あればどうぞ。

takerururu.hatenablog.com

 

全人類が石化された世界

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超人的な頭脳を持つ根っからの科学少年・千空と体力自慢でまっすぐな性格の親友・大樹。幼馴染の杠に、長年片想いし続けている大樹は、千空にからかわれつつも、ついに杠への想いを告げようとする。しかし、突如、空がまばゆい光で覆われ、世界中の人類が一瞬にして全て〝石化〟してしまう謎の現象が起こる……!!それから約3700年後――。文明が全て消えた〝石の世界〟(ストーンワールド)〟で、石化から解放された千空と大樹は再会を果たし、ゼロから文明を作り出すことを誓う!

公式HPから引用させてもらったが、上記が物語の始まりである。本作は二期なので、一期の地続き。未視聴の方は一期から見ましょう。

 

安定したクオリティ

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アニメ制作会社は「トムス・エンタテインメントルパン三世名探偵コナンアンパンマンなどを制作している老舗。深夜アニメや最近の作品にはあまり手を出していない印象なのだが、老舗らしく安定したクオリティに仕上げてきている。

ただ、奇をてらった演出は無く、”真面目”に作っているという印象を受けた。この辺も老舗らしい。

 

壮大な設定の割にしょぼいストーリー展開

全人類が石化されて、3700年が経った世界が舞台、という設定。かつ、復活した主人公は一から科学で文明を築いていくというコンセプト。非常に壮大な世界観である。

一期の前半、この状況下で一番怖いのは感染症であり、まずは石鹸を作るという、まさに一から文明を作っていくための地に足の着いた展開。科学だけでなく、サバイバル的な要素もあり、興味深く視聴が出来た。

ただ、獅子王司という主人公と方向性の異なるキャラを登場させた結果、人vs人の構図になってしまい、メインの科学は対人戦闘用にシフトしてしまった。

ここは好みが分かれるところだと思うが、個人的にはこの状況下において生き抜く術を獲得するための科学展開をもう少し見てみたかった。

 

そして気になるのは「しょぼい」展開である。壮大な設定で、難解な科学を駆使する、その割には主人公たちが行う作戦はしょぼい。

(以下、少しネタバレします)

特にゲンが有名なアーティストの声真似をして敵陣を惹き込むという展開。稚拙な表現で恐縮だが、「え、なにそれ」と思ってしまった。あんだけ精巧な科学の話をした後に、最終的な作戦が声真似とはこれ如何に。

 

ただ、ターゲット層を低くするためのものであれば納得

上述したように、ストーリー展開は気になる部分があった。ただ、もしかしたらこの作品自体がターゲット層を低めに設定しているのではないかと感じた。

キャラデザに関しては賛否両論が出そうな奇抜なもの(特に主人公の千空)。大して視聴者がハマっていない謎の口癖をずっと使うキャラ(特にゲン)。科学の話は精巧だが、しょぼい展開の多さ。そして、アンパンマンなどのトムスがアニメ制作会社。

総じて、小学生低学年でも楽しめるような作りにしているのではないかと思った。

それであれば「しょぼい」展開ではなく、「理解しやすい」展開という解釈が出来るので、妙に納得がいった。

 

 

この二期、2クールだと思って視聴に足踏みしていたのだが、実は1クールの全11話である。なので、二の足踏んでいる人も少し気軽に視聴してみても良いんじゃないかと思いました。