調査役から一言

アニメとか闘病記とかTOEICとか

【アニメ感想】鬼滅の刃 遊郭編(評価レビュー:S)

鬼滅の刃 遊郭、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

私は鬼滅の刃に特別な想いは無く、「竈門炭治郎 立志編」「無限列車編」はフラットな気持ちで視聴し評価をさせてもらった。ただ、今回の「遊郭編」、すごいものを観させてもらったという感想です。

以下総括。

  • 異次元のクオリティ。あまりに違和感の無いセルシェーディング。
  • 特に第十話のBパートはTVシリーズアニメで史上最高だと思った。
  • 今後のアニメ界は明るい、とさえ感じさせてくれた作品。

kimetsu.com

 

過去に上げた感想ブログを貼っておきます。ご興味あればどうぞ。

「竈門炭治郎 立志編」↓

takerururu.hatenablog.com

 

「無限列車編」↓

takerururu.hatenablog.com

 

 

鬼滅の刃 遊郭

無限列車での任務を終えた炭治郎たちの次なる任務を描く遊郭編。
鬼殺隊最高位の剣士《柱》の一人、音柱の宇髄天元とともに炭治郎たちが向かうのは、鬼の棲む遊郭
新たな戦いが幕を開ける。

上記、公式HPから引用させてもらった。無限列車編と同じく、柱の一人と協働して任務を行うというもの。なので、半分主人公は「宇髄天元」である。

 

この「遊郭」という舞台が良い味を出していた。鬼滅の刃は、もともとビビッドトーンのような鮮やかな色彩を多用している印象。今回の遊郭編では非常に鮮やかな「」の使用が多い。遊郭という舞台とこの「」が非常によくマッチしていて、艶やかな印象を視聴者に与えている。鬼滅の刃はこのような色使いが特に上手いな、と思う。

f:id:takerururu:20220305204522p:plain

公式HPより

 

異次元のクオリティ

「異次元」、今回の作品のクオリティはそれくらいのものであった。本作の直前に観た「呪術廻戦0」も度肝抜かれるくらいのクオリティであると思ったのだが、本作はTVシリーズでは考えられない、というか劇場版だとしても信じられないくらいのクオリティであると感じている。

 

本作は「セルシェーディング」を多用している。いわゆる、3Dから2Dっぽくしているのだ。今ではいろんな作品で随所にセルシェーディングを使っているが、やはり3Dの”のっぺり”した動きが残ってしまい、味気ない印象を与えてしまっている。ただ、鬼滅の刃は当初から違和感の少ないセルシェーディングが売りであった。ufotableお家芸みたいなものだろう。今作は現時点での最高峰と思われる限りなく違和感の少ないセルシェーディングを実現している。

これにより、作品全体のクオリティの底上げ、および安定化が図れているものだと思われる。

 

第十話のBパートは史上最高

私が言いたいのはこれである。第十話のBパート、史上最高だったと思う。

上述したセルシェーディングを存分に駆使したアクション。彩度の高い鮮やかで艶やかな色彩。アニメでは表現が難しい奥行きのある構図の多用。一気に盛り上げを加速させる演出。すべてが合致して見事なものであった。このBパートだけ15回は観てしまった。

この話の演出・絵コンテは「白井俊行」という人らしい。立志編の第十九話「ヒノカミ」の演出・絵コンテを担当された方のようで、そのクオリティも納得である。調べた限り、担当している作品は少ない印象であり、ここぞというときに起用する人なのかなと思いました。

 

 

分かりやすく熱い展開

1期の時から思っていたのだが、鬼滅の刃は「説明口調」が多い。戦いの最中にも関わらず、味方も敵もご丁寧に状況の説明をしてくれる。この説明口調がちょっと苦手で鬼滅の刃自体にあまりのめり込むことは出来なかった。

今作も例外ではない。切羽詰まった状況の中でも、敵味方問わず確りと戦局の説明をしてくれる。私自身は相変わらず苦手なのだが、子供や年配の方では説明してくれた方が状況が把握しやすく観やすいのでは、と思っており、鬼滅の刃が流行った一因でもあるのかなと感じている。

 

ただ、上述してきたように異次元のクオリティを観せられることにより、視聴者は確変中になるのだ。そのような状況下では説明口調がなんだとか、細かいことは気にしなくなっている。その上、第十話を例に取ると、一度上手くいきかけるも、逆にピンチになるが、仲間が助けに来そうなタイミングで確りと助けにくる、といういつもならちょっと白けてしまうくらいのお約束な展開が確変中だと激アツな展開となる。

その展開が続くものだから、もうテンションが上がりきってしまう。クオリティが何だとか、そういう評論はさておき、最後は力業で惹き込まれてしまった。

もう私は寝ている嫁さんを叩き起こすくらい感動した。

 

 

本作を観終わった後、呪術廻戦0も直前に観たこともあって、「日本アニメ界の未来は明るいでぇ」と恥ずかしいことをひとり呟いてしまった。

続編である「刀鍛冶の里編」の制作決定が発表されたようで、次回も大いに期待したい。