調査役から一言

アニメとか闘病記とかTOEICとか

【アニメ感想】ソードアート・オンライン(評価レビュー:A)

ソードアート・オンライン、略して「SAO」、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

ソードアート・オンライン、というアニメは何かと耳に入っていたのだが、恥ずかしながら未視聴であった。今年配属された会社の新人に、好きなアニメ何?と聞いたら、「SAOととらドラと~」と言っていた。上司である私が観ていないなんて面目が立たないので、急いで視聴開始。長くシリーズ化されているだけあって、良評価・良感想でした。

以下総括。

  • 終始安定したクオリティ。分かりやすく惹き込まれやすい設定。
  • 主題歌はアニメ界を代表するアーティストが歌っていて、安定感抜群。(LiSA、藍井エイル春奈るな戸松遥*1
  • ただラストには違和感を感じる。

www.swordart-online.net

 

現実とゲームがリンクしたデスゲーム

西暦2022年、1000人のユーザーによるベータテストを経て世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」(SAO)の正式サービスが開始され、約1万人のユーザーは完全なる仮想空間を謳歌していた。
しかし、ゲームマスターにして開発者である天才量子物理学者の茅場晶彦がプレイヤーたちの前に現れ、自発的ログアウトは不可能であること、舞台「浮遊城アインクラッド」の最上部第100層のボスを倒してクリアすることだけが脱出する唯一の方法であること、そして死亡した場合には現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを宣言した。プレイヤーの1人である少年キリトはこの絶望的な狂気のデスゲームで生き残るべく戦うことを決意し、始まりの街から旅立ってゆく。
しかし、後に「SAO事件」と称されるこのデスゲームは、仮想世界をめぐるさまざまな事件の幕開けにすぎなかった。

Wikipediaから引用させてもらった。上記があらすじなのだが、ラノベらしい分かりやすい設定。かつ、その分かりやすさ故に視聴者は惹き込まれやすい。なんせ自分がゲームの主人公となり、死んだら現実世界でも死んでしまうという設定、中二の時に何度か妄想しただろう。それを大人たちがお金と時間をかけて作ってきたのだ。面白くないわけがない。

f:id:takerururu:20220213104139p:plain

 

安定したクオリティと早い展開

アニメ制作会社は「A-1 Pictures。「かんなぎ」「WORKING!!」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と作品例を出していたらキリが無いほどだ。特にキャラデザを見ただけでA-1 Picturesだと分かる時もある。本作はA-1 Picturesらしい終始安定したクオリティ。アクションシーンでは敢えて崩す作画で味がある演出をしている。

 

また、本作は話の展開が早い、と感じた。メインストーリーとして「第100層」まで辿り着く必要があるのだが、数話で何十層も進むため、展開が早く飽きない。てっきり2クール分をSAOで使うのかと思いきや、2クール目からは別ストーリーが始まり、物語の転調をうまく使っている。

 

主題歌安定感抜群

1クール、2クールでOP/ED共に主題歌が変わるのだが、採用されるアーティストたちはアニメ界を代表する人たちばかりであった。LiSAに始まり、藍井エイル春奈るな戸松遥*2

本作、二期(ソードアート・オンラインII)もあるのだが、このアーティスト陣は継続しており、引き続き期待大である。

 

1クールと2クールの繋がりが少ない

本作は1クール目と2クール目で物語が変わるのだが、クール間の繋がりが少なかった。というのも、1クール目で死闘を共にした仲間たちがいるのにも関わらず、2クール目では別キャラにフォーカスさせてラストまで引っ張る。

SAO時代の仲間とは現実世界に戻ってからも交流がある描写がある一方で、2クール目のメインストーリーではほとんど出てこない。仲間がピンチなので、かつてのSAO仲間たちが危険を顧みず、別のVRMMOに飛び込み、主人公たちをサポートする、という熱く分かりやすい展開が出来たはずなのに、一切無かった。この点は非常に残念でございました。

 

作中の違和感

基本的に本作は良評価なんだけど、気になるところはいくつかあった。

まず、ヒロインの「アスナ」である。

f:id:takerururu:20220213104432p:plain

SAOで最強のギルド「血盟騎士団」の副団長という立場でありながら、男(キリト)に現を抜かし、団長の前で組織よりも男を優先するような言動。アスナは単なる可愛らしいヒロインではなく、SAO内でクリアを期待されている組織の重役という立場なので、もう少し自覚を持って行動してほしかった。もしくは、そういう立場でありながら男を優先したい自身の心の葛藤などを深堀する描写が欲しかった。

 

2点目はラストである。もっと言うと、2クール目のオチ、ということではなくて、SAOなどのゴタゴタが終わった後の登場人物達の行動である。SAOでは望まない形で現実世界の自身の命を賭けられて、何度も困難を乗り越え、まさに命からがら脱出に成功。やっと平和な現実世界に戻ったというのに、普通にその後も単なる楽しみ目的でVRMMOを続けている。

 

そんなにゲームしたいか?!

 

と突っ込んでしまった。あんだけ痛い目見たんだから、一旦ゲームするの止めようよ、と思うのは私だけだろうか。

 

ただ総じて良いアニメでした。未視聴の方は観ていただいて損はしないと思います。また、視聴している人が多い作品なので、一度観ておけば話に付いていける点もお得だと思います。

 

*1:異論は認める。

*2:異論は認める。