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【アニメ感想】セーラームーン [無印、R、S](評価レビュー:-)

セーラームーン(無印)

セーラームーンR

セーラームーンS

視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

セーラームーン」、もちろん知っている。ただ、主題歌、キャラはセーラームーン・タキシード仮面、くらいの知識しかない。アニメ好きを公言しておいて、お恥ずかしながら今まで観たことが無かった。4歳の娘とAmazon Prime Videoをぶらぶらしている時に目についたので視聴してみた。娘は敵キャラの描写がちょっと怖いらしく早々に観るのを止めてしまったのだが、良い機会なので私は視聴を続けた*1。あまりにも名作なので評価ランクは設定しません。

以下総括。

  • やはり、教養として押さえておきたい作品。
  • 全話視聴がツラい場合は「セーラームーン 観るべき話」で検索。
  • 隙の無いキャラ立ち。今観ても色褪せていない。

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セーラームーンSが傑作

まず、無印。ギャグ多めであり、ノリが軽い。基本的に明るい話が多いので気軽に観られる。現代での少女が戦うシリーズでいうと「プリキュア」が挙げられるが、セーラームーンはもう少しターゲット層が高いと思われる。というのも、セーラームーンでは色恋沙汰の話が多く、メインキャラはイケメンを追い回し、主人公に至っては恋人とキスすらしている。現代の少女ものでは恋愛に潔癖なので、逆に新鮮であった。

そして二期のR。若干ダレた印象。無印に比べて真面目な話が多く、全体的に明るくない。後述するが新キャラとして「ちびうさ」が登場。このキャラがサブ主人公のような立ち位置なのだが、重要な話で重要な位置づけをちびうさの1キャラに集約した結果、物語の起伏が少なくなってしまった印象。

次は三期のS。これが素晴らしい。無印制作から2年経っていることもあり*2、線画が細くなり繊細な描写が出来るようになった結果、アニメとしてのクオリティが上がっている。無印時のコミカルさが戻り、良テンポ、演出も明るく作品としての持ち味を取り戻した。真面目なシーンでもシュールギャグを入れ込むことによりシリアス展開を邪魔せず、暗くなり過ぎないようにしている。また、新しい登場人物のキャラ立ちも素晴らしい。セーラームーンシリーズの中でもSは人気の高い作品と言われているのも納得した。

 

なんとなく、全く根拠は無いのだが、Sがセーラームーンのピークなのではないかと思い、ここで視聴は終了しておいた。

 

 

全話観るのがツラい人は「セーラームーン 観るべき話」で検索すべし

セーラームーンシリーズは、無印・R・S・SuperS・セーラースターズの5作品あり*3

5作品合わせて、全200話である。さすがにしんどい、と思ったのと、まずはストーリーを押さえたい自身としては、「観る話を間引く」、という邪道な手法を取ってしまった。4クールアニメだと(メインストーリーに差し支えない、そもそも面白くない話という意味で)観なくても問題の無い話があるので、結果的に間引き視聴は功を奏したと思う。

間引きの仕方としては「セーラームーン 観るべき話」とかで検索すると詳しい人が詳しく紹介してくれているので参考にされたし。

 

 

素晴らしいキャラ立ち、バランス

90年代前半の作品なるも、各キャラは全く色褪せていない。無印において、セーラー戦士たち5人のキャラバランスが素晴らしかった。視聴者による好きなキャラの割合が偏りなく分かれるのでは、と感じた。どのキャラも好感が持て、「みんな良いけど強いて言うなら、一番好きなキャラは〇〇かなぁ」という具合。大抵、人数が多いと不人気キャラが出そうなものだが、たぶん明らかな不人気者はいないと思われる。

そして、この絶妙なキャラバランスの中、Sで新たに登場したウラヌス・ネプチューン・サターン。ここで当初の5人における立ち位置の隙間を突いたようなキャラ設定の新規3人。素晴らしいの一言である。

 

問題は「ちびうさ」である。外見・中身共に幼児なわけだが、幼児らしい言動により他登場人物たちを困らせてしまう。それ自体は設定上あって然るべき展開だとは思うのだが、あまりにもくどい。

セーラームーンたちを信じられない⇒ピンチの時に助けてもらう⇒セーラームーンたちを信じても良いかも⇒やっぱりセーラームーンたちを信じられない⇒助けてもらう⇒やっぱり・・・、という展開が続く。結果として何回も話をかき乱した。何話同じ展開しているのか、幼女だとしてももう少し成長してくれ、と感じてしまう。

ただ、ブラックレディは最高のビジュアルでございました。ありがとうございました。

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当時、社会現象を巻き起こした作品でもあり、教養としておさえておきたい作品でありました。こういう作品は一回観れば一生話についていけるし、間引きして視聴すればそこまで時間を要しない。非常にコスパが良いので、”いまさら...”と思わず、未視聴の方は是非。

*1:セーラームーンを観ている自分を嫁さんに見られるのはなぜかちょっと恥ずかしかったが。。

*2:あと大ヒットしたので予算も増えたのだろう。

*3:正確には、2014年に放映されたCrystalもあるが