【アニメ感想】衛宮さんちの今日のごはん(評価レビュー:A-)
衛宮さんちの今日のごはん、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。
料理アニメはあまり興味はないんだけど、Fateブランドであること、また1話13分程度の全13話と軽めなので視聴してみた。結構良い評価です。以下総括。
- 作風に合わせた淡いキャラデザや脚本。優しい世界観に癒される。
- 料理の丁寧な描写。芸が細かく、粋。
- とにかく、美味しそう。
たぶん、空腹時に観た方がより楽しめるはず。軽めの作品なので、レビューもさらっといきます。
Fate/stay nightのキャラたちによる料理アニメ
Fate/stay nightのキャラたちが登場するものの、聖杯戦争等々の物騒な話は一切出て来ず、基本、士郎が料理を振る舞うという平和な料理アニメ。アニメ制作は、Fateシリーズを手掛けるufotableなるも、まったりとした本作の雰囲気に合わせてキャラデザは少しゆるめにしている。キャラクター達の掛け合いもほっこりしたものが多く、「そうそう、こういうFateキャラのまったりしたものを観たかったんだよ」と思わせる完成ぶり。
セイバーがカワイイ
というかほぼ全キャラカワイイ。巷で、「〇〇がかわいい~」とか「声優の〇〇がさいこ~」とかいう中身の薄いレビューをたまに見る。絶対に俺はこういうレビューは書くまい、と思っていたのだが、残念(?)なことに、本作はキャラがカワイイというレビューを書いてしまう。
聖杯戦争という運命に翻弄され、辛く厳しい本編があるからこそ、キャラクター達が楽しそうにしているだけで、こちらもシアワセな気分になり、結果、「カワイイ」となるのだ。やはりスピンオフ作品はこうでなくては。
料理の丁寧な描写
料理専門の監修者がおり、作画もクオリティが高いため、料理の再現性が良く、とにかく美味しそうなのである。毎回、「これ、ゼッタイうまいやん。」という感想になる。
料理シーンも丁寧に描写されている。例えば、アーチャーがオムライスを作るシーンでは、菜箸の先に少し溶き卵を付けてフライパンに擦り付けるという描写がある。フライパンに卵を入れる適温かどうかを確認しているわけだが、このシーンの口頭説明は無い。オムレツを作るという意味では、このシーン自体無くとも良いのだが、この描写があることによって、より料理の再現性が高まり、かつアーチャーが料理に慣れているという設定の納得感にも繋がっている。この行為の説明すらしないというところが、非常に粋な演出である。
空腹時に観るべきか否か・・・
本作に限らず、料理系アニメ全般に言えることなのだが、空腹時に観るべきか否か。個人的には空腹時に観た方がより作品を楽しめるはず。アニメを観ていて、「食いてぇ」という感情になるのは料理アニメ特有であり、この感情をもって作品を最大限に楽しみ、面白さを最大限引き出すために空腹時の方が良い。
ただ、就寝前に本作を観たのだが、これは失敗した。「食いてぇ」という感情の後、食えない状況であると要らぬ葛藤と闘うことになる。(俺は夕飯後に食べ物は口にしないようにしているので、食欲を我慢するのに苦労した。)
総じて良いアニメでした。あと、本作レベルの人物画をさらっと描けるような画力に辿り着きたい。これくらいの画力があれば何かと便利な気がする。
全然さらっとではなく、がっつり感想書いてしまいました。オムライス食い行こ。