【アニメ感想】魔法騎士レイアース(評価レビュー:-)
魔法騎士レイアース、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。
レイアースといえば何と言っても、主題歌「ゆずれない願い」である。アニメは観たことが無いけどこの歌は聴いた時ある、という人は多いのではなかろうか。というか私もその一人である。ネットで調べた限り、本作の評価自体は何とも言えない感じではあったが、有名な作品として内容は押さえておこうということで視聴開始。はい、何とも言えない感じでありました。が、今更どうこう言うつもりもないので評価ランクは設定しません。
以下総括。
- 全体的に何とも言えないストーリー展開だが、第1部のラストは見もの。
- 安定しない作画と最後まで理解出来なかったロボット設定。
- 本作に思い入れが無い人はわざわざ観なくても良い気はする。
4クールの2部構成
本作は4クールで第1部と第2部に分かれる。冒頭にて東京タワーに来ていた女子中学生3人が異世界に飛ばされるところから物語がスタート。異世界転生の走りではある。
まず第1部。分かりやすい設定でありつつもラストは全視聴者を裏切る展開*1。今でも通用しそうなオチであった。
次に第2部。世界観が拡がり各世界と全面戦争になる。第1部が終わり、自分たちの世界(東京)に戻った主人公たちだが、もう一度自らの意思で異世界に行くことになる。第1部では異世界の都合で勝手に呼び出された挙句、文字通り命を賭けて異世界救済のために戦うも、(言えないけど)オチはああなってしまう始末。そんな中、もう一度異世界に行って救いたいと願う主人公一行。
果たして、そこまでの義理はあるのか?
ちょっとお人好しが過ぎるのではないか。
この辺、ずっとモヤモヤしながら第2部を観ていた。
安定しない作画と謎のロボット設定
90年代の作品なのでしょうがない部分があるのかもしれないが、本作の作画は安定していない。たぶん複数のチームで各話並行開発をしているのだと思うが、チームによってクオリティにムラがあるのだろう。ただ、後半になるにつれ少しずつ良くはなってきていた。
あと、果たして、ロボット設定は必要だったのだろうか。「マジックナイト」なので主人公たちは魔法を使うわけだが、戦闘の設定としてはこれだけで良かろう。実際に魔法で戦っているシーンは多い。なぜロボット設定にしたのか最後まで理解が出来なかった。(そして最後までこのロボットたちが結局何者なのかの説明は無かった。)
「恋愛」も大きなテーマの1つ
90年代アニメの特徴なのかもしれないが、本作は「恋愛」を非常に重視していると感じた。各キャラのペアリングを意識した展開が多い。また、少し複雑な恋愛模様も描いている。4歳娘と観ていたのだが、「このシーン、観せて良いのだろうか・・・」とちょっと思ってしまう時もあった。
今(2020年前後)ではエロを含む露骨な表現か、全く恋愛要素を入れない潔癖か、という作品が多いと思っている。時代によってアニメのトレンドも変わってくるのだろう。
(というか原作が少女漫画だからか?)
第2部では「ノヴァ」がキーパーソンである。このキャラは中身が子供で無邪気、という設定。こういうキャラだと、ストーリー展開は作りやすいし分かりやすくもあるのだが、物語に深みが生まれず安っぽい展開が散見された。したがって、第2部から少しずつ本作に対する興味が薄れてきて*2、完走するのが結構しんどかった。
本作に思い入れが無い人はわざわざ観なくても良いだろう、という評価です。(でも、やっぱり第1部のラストは見ものです。)