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【膵臓腫瘍(SPN)】嫁さんの膵臓に腫瘍が見つかった(その⑦:再入院~再々々手術まで)

2019年末に受けた人間ドックで嫁さんの膵臓に腫瘍が見つかった。

(その⑦:再入院~再々々手術まで)

自分自身の整理のため、あと配偶者の立場から見た状況を書くので、同じ境遇の人の何かしらの参考になればと思う。

病名は「SPN:Solid pseudopapillary neoplasmである。日本語名は無いっぽい。比較的若い女性に出来やすいそこそこレアな病気らしい。悪性率は低く、今のところ良性とは言われている。(初回診断当時は)痛みなどの自覚症状は無し。

 

前回記事はこちら↓

takerururu.hatenablog.com

 

嫁さんが再入院して2週間ちょっと経過。

再々々手術が決まった。

 

 

<目次> 

 

【家族構成】

一応、家族構成を書いておく。一般的な4人家族。全員、今まで大病を患ったことはない*1

  • 俺:アラサーSE
  • 嫁さん:アラサー専業主婦
  • 娘:3歳児。元々なのか幼稚園組だからなのか、おてんばで何も言うことを聞かない
  • 息子:1歳児。昼も夜もとにかく泣く。離れると泣く。かと言って抱っこすると肩を噛んでくる。んで下ろすと泣く。

 

 

【ざっくり時系列】

 

2020/10中旬(再入院:1週間目)

”経過観察”中の嫁さん。お腹の中に溜まっていた血と膵液は、ドレーンを通して順調に出てきている。それに伴い、内臓の圧迫が無くなったようで、食事をしても戻さなくなった。というか、むしろ食欲が旺盛になっている。良い兆候。

 

今回の入院では、ポケットWiFiを入手しており、もはや嫁さんは水を得た魚である。Hulu、NETFLIX、AppleMusic等々、次々と契約をし始めたようだ。アニメ、日本ドラマ、海外ドラマと気分に応じて観るものを切り替えているらしい。また、病室の掃除をしに来るおばちゃんと仲良くなり、中国ドラマを勧められ、ハマっているとのこと。(韓国ドラマならまだしも、中国ドラマって知ってるの無いな。。)

 

ただ、未だ膵液漏が発生している場合、手術を検討する必要があることを医師から告げられた。膵液が外に漏れないように、十二指腸に膵液を流れやすくする手術らしい。(膵液は十二指腸に流れていくのがあるべき姿)

 

と言っても、まだ可能性の話であり、嫁さんも私も特に深くは考えていなかった。

 

 

2020/10下旬(再入院:2週間目)

そんなこんなで再入院から2週間経過。医師から、「やっぱり手術しましょう」と言われる。やはり、未だ膵液漏は起きていて、その漏れた部分まではドレーンが届かないとのこと。

なんというか、もう、そんな気はしていた。この膵臓腫瘍のもろもろについて、”事なき”の方向へ進んだことは一度も無い。

 

どんな手術かというと、

 内視鏡下逆行性膵胆管造影検査(ERCP)

からの、

 内視鏡下乳頭切開術(EST)

ないし、

 内視鏡下バルーン乳頭拡張術(EPBD)

である。

 

なるほど。全然分からん。

 

上述したように、手術の目的は、膵液を外に漏らさず、十二指腸に流れるようにする手術である。それにより、最初の手術時の膵臓の切り口を完全に塞ぐことを目指す。

 

まず、ERCPという造影検査では、造影剤*2膵臓に流し込み、どれほどの量が漏れるのかを検査。この結果によって、どういう手術が必要か、もしくは手術不要か、を判断するらしい。

膵臓の入り口には乳頭と呼ばれる突起があり、この乳頭が開くことによって十二指腸へ膵液が流れる仕組み。この乳頭を切開したり、ステント*3を入れ込むことにより、乳頭の圧を下げる。これにより、膵液が外ではなく、乳頭を経由して十二指腸に流れやすくなる、らしい。

手術の所要時間は、1時間程度。口から入れる内視鏡メインなので、開腹とかは無し。

 

「今回は大した手術じゃなさそうだね」と嫁さんとの共同見解ではあったが、”今までの手術と比べると”、という話であり、これはこれで確りとした手術だよなぁ、と思ったりもしていた。良くも悪くも慣れてしまったようだ。

 

手術は2日後に決まった。バリバリ平日なので、部長に事情を話して休みを取ることになった。

会社を休みがちになり、同僚たちには申し訳ない気持ちが大きい一方で、こんな状況なのに出勤の日は平然と仕事している俺って頑張ってるよね、と思っていたりもする。

 

そして手術の日。嫁さんは朝から絶食。

今回の手術の担当医は、午前は別の病院で診察、午後は院内患者の診察、ということで、この午後の患者診察の順番待ちとなった。主治医からは、午後2時くらいから夕方あたりに手術開始になると思います、と言われ、「すげー曖昧!」と心の中で嫁さんとツッコんだ。

患者からしたら、手術なんて一生に一度とかであるけれど、医師からしたら毎日のように手術しているので、この「手術」に対する思いにギャップがあるのよねぇ。

 

私は余裕をもって午後1時過ぎに病院に到着。

病室で嫁さんと他愛もない話をしていると、早々に手術を始めるとの連絡が来た。私は手術が終わるまで病室で待機とのこと。準備をして、病室を出ようとした嫁さんが、

 「あっ!あと1時間でコインランドリー終わるから取り込んどいて!」

 「右?左?」

 「右!」

まず、これから手術だというのに、コインランドリーを気にする、という余裕ぶり。そして、私もしょっちゅう病院に来ているので、院内のコインランドリールームに左右1台ずつ洗濯機があることを把握している。洗濯物を取り込むときに迷わないよう右か左かを聞いたのだが、その意図を嫁さんが瞬時に汲み取り答える。一つも無駄が無い夫婦の会話であった。

 

約1時間。そろそろ手術が終わりそうとのことで、看護師が病室のベッドを手術室に移動させた。その後、10分くらいしたらベッドと共に嫁さんが病室に戻ってきた。

麻酔が効いているのと、鳩尾が痛いらしく、ほぼ声が出てなかったのだが、意識は確りとあった。ひとまず安心である。

 

今回の手術では、ステントを入れたとのこと。数か月後にこのステントを取り出すか入れ替えるかをするらしい。

そして、一番重要なことは、この手術をすると、必要以上に十二指腸に膵液が流れ込むことになるため、急性膵炎を引き起こす可能性があるとのこと。可能性と言いつつ、確率的にはかなり高いのだろう。手術が終わった直後から、膵炎の対処を始めたらしい。

 

手術の3時間後に血液検査をするとのこと。

私は術後1時間程度経ったところで帰宅。

 

翌朝、膵炎かどうかはわからないそうだが、痛みは多少あるものの、体調自体は落ち着いているらしい。これまた一安心。

 

ただ、数日禁食らしい。

 

食べると膵液が分泌されてしまうから、それを抑えるのだろう。

 

この期間、嫁さんはグルメ関連のテレビを避けていたらしいが、日曜の「相葉マナブ」だけは相葉ちゃん見たさに視聴したとのこと。

 

 

引き続き”経過観察”である。

 

 

 

【次回】

ここまで来ると急性膵炎あたりで一悶着ありそうな。。

 

 

その⑧に続く↓

takerururu.hatenablog.com

 

*1:別記事で私の顔面麻痺について書いているが、私的大病はそれ。

*2:胃の検査でいうところのバリウム

*3:コイルみたいな筒っぽいやつ