調査役から一言

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【アニメ感想】彼方のアストラ(評価レビュー:S-)

彼方のアストラ、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

2019年の中でダントツの評価を与えたい。中盤あたりからは面白すぎて、終始俺の体は震えていた。

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 ギャグとシリアスとギャグ

宇宙旅行が一般的となった近未来の設定。高校生だけで研修の一環として宇宙旅行からの惑星滞在するも、不測の事態に陥り、宇宙を彷徨うことに。無限のリヴァイアスを彷彿とさせるシリアス展開であるが、全体的に非常にコミカルに描かれていて、ギャグが満載。このギャグが曲者で、冒頭一話からギャグを繰り出してくるのだが、これが絶妙に面白くない。スベり倒している。(視聴前に概要は知っていたので)あーなるほど、シリアス展開に行く前に無理やりコミカル展開にして緩急を使ってくるのね、と勝手に思っていたが、結果、最後までギャグ満載でございました。(もはや最後の方は、私の体をこのギャグのノリに合わせにいったため、面白く感じてきました)

本当に一話で切ってしまおうかと思ったぐらいでしたが、あきらめなくて本当に良かった。(いや、もう一度言う、本当に切らないでよかった)

 

実はジャンルはSFミステリー

ミステリー?、サバイバル系ではなくて?となるが、漂流した高校生たちの秘密、内通者の存在、住んでいる惑星の正体、世界の嘘、等々、蓋を開けてみれば、すべての設定がミステリーになっていた。中盤から徐々に秘密が解き明かされていく。ここの構成が素晴らしい。各話で確りとした山場を作り、撮れ高というか、十分満足できる内容になっているにもかかわらず、各話のラストで新たなミステリーが発生させることにより、視聴者が次の話を観たくなる欲を存分に駆られることになる。もうホントに視聴が止まらない。連日(といっても3日ほど)寝不足になり、残業後に帰ってきても、次の話を観たいという欲望で活力がみなぎってくる。このアニメを観た週は仕事のパフォーマンスも最大でした。

 

等身大の主人公

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主人公、カナタ・ホシジマ。ちょっとバカっぽい熱血漢、という主人公っぽい性格で逆に新鮮に感じた。底抜けに明るくて、人は疑うより信じる、仲間のためなら何でもする、という気持ちの良い人柄。一番良かったのは、発言の内容が、高校生らしい等身大の言葉だったこと。設定が高校生なのに小難しい言葉であったり複雑すぎる感情を持ち合わせていたりするものが多い中で、この主人公はストレートに心に響く。

 

作品としての完璧な着地

ストーリーの着地は完璧です。各話で伏線を少しずつ回収しながら、最後は世界全体を巻き込んでの大団円。風呂敷をそこそこ拡げつつも、きれいに閉じれました。そして、最後の場面、(これは個人的に好き、というだけではあるものの、)いわゆる「X年後」の後日談にそこそこ時間を割いており、それを観ながら「みんな幸せになれてよかったねぇ~」と感慨深くなりながら余韻に浸り、もはや頭の中ではスタッフロールが流れていた。

 

本当に良いアニメを観ると「あー・・・おれ生きててよかったぁ・・・」と本当に感じるのだが、それを体現させてくれた久々のアニメ。未視聴の人、一話で切ってしまった人は是非観てほしい。

 

 

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