【アニメ感想】体操ザムライ(評価レビュー:A)
体操ザムライ、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。
ネット上の評価が高く、そこそこ真面目で、1クールで終わるアニメを探していたところ、「体操ザムライ」に辿り着いた。評価通り、良いアニメでした。
以下総括。
- 良クオリティ。OP等で魅せてくる振り切った演出。
- サブキャラの設定がイマイチか。このサブキャラたちの狙いや効果がよく分からなかった。
- ちょいちょい盛り上がりに欠ける話があるも、ラストは最高でした。
ピークを過ぎた元オリンピックメダリスト
舞台は、2002年の日本体操界。主人公は、過去にオリンピックで銀メダルを取得。しかしながら、怪我をして以降、成績が延びず、選手としてのピークが過ぎてしまった。コーチに諭され、引退を決意するも、記者会見で急遽引退を撤回。それから、主人公はもう一度体操と向き合うことになる。
というストーリー。現実にでもありそうな話。内容がイメージしやすいので、興味をそそられるし、取っ組みやすい。
アニメオリジナル、制作会社「MAPPA」
原作が無いアニメオリジナルの作品は、基本的に面白いものが多い、と思っている。原作に引きずられることが無いので、アニメの尺に合わない設定を入れる必要が無い。つまり、しがらみが無いので、アニメありきでストーリーを構成出来る。そういうところが、面白さを高めているのだと(勝手に)考えている。
本作もアニメオリジナルであり、ストーリーはキレイに着地出来たと思う。
アニメ制作会社は「MAPPA」。ゾンビランドサガ、呪術廻戦などを制作している。クオリティに定評があり、演出も光るものがある。
特に本作では、OP/EDムービーは見ものでした。作品のテーマと合っているかは別議論ではありつつも、OP曲は「上海ハニー*1」。OPムービーは、MAPPAらしい振り切った演出であり、独特な世界観を作っている。
サブキャラの設定がイマイチ
本作のサブキャラたちは、総じてキャラ設定がイマイチだと思う。
そこそこ出現率の高いギャル男とギャルに関しては、口調によって悪い意味で空気を壊している。体操の若手選手たちは人数出し過ぎ。1クールなのだから、一人ずつ深堀は出来ないので、南野以外は名無しで良かったのではなかろうか。また、ビッグバードに至っては、もはやノイズにしか感じなかった。
サブキャラだけでなく、メインキャラもしっくり来ない部分もある。まず、主人公は、2度もオリンピックでメダルを獲った割には、言動に"重み"を感じない。レオナルドは、忍者設定の必要性が分からなかった*2。
総じて、各キャラの狙いや効果がいま一つ伝わらなかった。
ラストは最高でした
スポーツというのは、”一瞬”のために、今までの全てを賭けるものだが、本作にもその意気込みを感じた。最終話では、主人公が大会で演技を披露するのだが、その約1分の演技で本作の集大成を見せてくれた。思わず、4回くらいこの演技シーンを観てしまった。
キャラ設定は微妙な部分はあったものの、総じておススメできる作品でした。ただ、大真面目なスポーツアニメというよりかは、結構コミカルな雰囲気なので、ご留意をば。