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【アニメ感想】ロード・エルメロイII世の事件簿(評価レビュー:B+)

ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

サブタイトルの「魔眼蒐集列車」は”レール・ツェッペリン”と読む。ネット上の評価は未知数な感じ。Fate熱に任せて本作を視聴。Fate/Zeroに登場した”ウェイバー・ベルベット”の10年後のお話。スピンオフですな。以下総括。

  • 非常に丁寧に真面目に作られている作品。
  • ミステリー調の世界観の作り方がうまい。
  • ただ、後半失速。ちょっと詰め込みすぎたか。

正直あまり期待はしていなかったのだけれど、思っていたよりも面白かった。ただ、Fateブランドじゃなかったら観てないかなぁ。。


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ウェイバー・ベルベットの10年後のお話

上述したようにFate/Zeroの登場人物の一人である”ウェイバー・ベルベット”の10年後を描いたお話。ウェイバーが、Fate/Zeroにて戦死したケイネス・エルメロイ・アーチボルト(敬称:ロード・エルメロイ)の跡を継ぎ、ロード・エルメロイII世と名乗るようになる。そのロード・エルメロイII世が、教師をする傍ら、魔術絡みの事件を解決していく、というミステリー調の物語である。

 

作りこまれた世界観の描写

本作、Fateブランドに恥じぬクオリティである。丁寧な作画や背景。また、OPはミステリーに合うクレジットのエフェクトや焦燥感を煽るような曲。一方で、ヒロインの心理を描写したような哀愁漂うED。確りと狙いを澄まして作られている印象を持つ。

まぁ、ミステリーではあるけど、結局魔術が絡んでくるので、視聴者はトリックを見破るというより、雰囲気を楽しむ形になるかと思う。結論も主人公が説明をしてくれるのだが、わかったようなわかんないような感じ。

あと、聖杯戦争以外で魔術がどう使われているのか、を知れるのも一興。

 

一番称賛したいのはアニメタイトルに「Fate」の冠を付けなかったこと

見出しの通りである。本作がFateブランドであることに変わりはないが、原作はどうであれ、アニメ化する際に、タイトルに「Fate」を付けたくなるものである。話題性も考えて、Fateの冠を付けるかどうかの議論はおそらくあったはず。ただ、そこを付けずに勝負した制作陣に敬意を表したい。(もしかしたら大人の事情とかあって付けられなかっただけかもしれないけど)

 

ただ、後半は失速かな

本作の流れとして、前半は本作の世界観の紹介と1話完結のミステリー。後半はサブタイトルにもある「魔眼蒐集列車」編になる。前半は結構良かった。こういう変化球のスピンオフ作品は微妙なもの多いのであまり期待をしていなかったのだが、上述した作りこまれた世界観も相まって存外面白かった。

ただ、「魔眼蒐集列車」編の終盤、詰め込みすぎたせいか、細かな設定等々を登場人物たちが説明口調でするシーンが散見された。また、視聴者があまり理解できていない中で、登場人物たちのテンションが上がってしまうシーンもあった。これにより、ちょっと白けてしまったのが非常に残念。

 

 

まぁここまで設定を作りこんでいるし、原作のストックもあるので、おそらく二期はある気がする。チェックしておきましょう。