【アニメ感想】炎炎ノ消防隊(評価レビュー:A-)
炎炎ノ消防隊、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。
このアニメ、カッコイイ
炎炎ノ消防隊を一言で言うなら「カッコイイ」が一番合っているかなと思う。
あまり話題になっているようにも見えないが、もっと話題/評価されて良い作品だと思っている。
引きの構図、攻めの構図
このアニメ、バトル・アクションと日常・コミカルの2つでシーンの大別がされるが、非常にその緩急をうまく使い分けている。
日常シーンでは、作画のごまかしが効きずらい引きの構図を多用しており、クオリティに対する自信を感じさせる。また、感傷的なシーンであれば「余白」を使うことによって、より感情を際立たせている。敢えて詳細を描かず想像させるという表現がうまい。
バトル・アクションシーンでは、パースというか遠近感を持たせる表現が多く、臨場感や躍動感が溢れている(攻めの構図、という表現が正しいかはわからないが。。)。「炎」というそもそも映える素材を手抜き無く作っているもんだから観ていて心が躍ってくる。
人物の作画だけでなく、背景等も非常に丁寧に作られている。何でもない街並みなどもおそらく3Dを取り入れることによって、どのシーンでも作画が崩れることなく高水準の一定クオリティで終始している。
正義感の強い、熱血漢なるも聞き分けは良い主人公
ひと昔前、少年漫画の主人公は、正義感が強すぎて猪突猛進感があり、それが故に他者に迷惑を掛けるんだけれども、時間とともに成長していく、というものが多いと思っていたが、昨今の主人公は物語の最初からちょっと聞き分けが良いというかガキっぽさが無いかな。本作の主人公(森羅日下部)もその節がある。感情に身を任せてしまいそうになるもちゃんと冷静に落ち着いて考える。確かに、少年漫画やアニメも視聴者の年齢層は上がってきているのでそういう主人公の方が受け入れられやすいのかもね、と考察。
ただ、アニメ版では最終回の日の目を見ないだろう
さすが少年漫画原作だけあって、設定とかは確りしているし、アニメ作品としてのストーリー展開もテンポよく進んでいる。が、やはり練りこまれているだけあって、この物語はすごく長いんだろうなと思っていて(原作未読ですが、そう感じます)、アニメ版ですべてを回収した上での最終回は日の目を見ないだろう。