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【アニメ感想】魔王城でおやすみ(評価レビュー:B+)

魔王城でおやすみ、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

2020秋放送で、軽めの1クールアニメを探していたら、「魔王城でおやすみ」に辿り着いた。ネット上の評価は高かったし、私としても良評価でした。

以下総括。

  • 良テンポ。良クオリティ。小粋な演出。
  • 作品のポップさとアニメ制作会社の強みが見事にマッチしている。
  • ただ、テーマが狭いので、若干の”飽き”は否めない。

3点目の”飽き”の部分はあるものの、全体的に良アニメでした。軽めのアニメが観たかったら、本作をおススメする。

maoujo-anime.com

 

本作のテーマは「快眠」

人間と魔族が存在する世界。魔王が人間の姫を攫い、魔王城に監禁するところから物語が始まる。監禁された姫なのだが、寝ること以外やることが無い。それなのに、用意されている寝具の質が悪く、寝つきが良くない。そこで、姫は良質な寝具を求めて魔王城を探索し始めるのだ、という物語。つまり、ゆるいコメディアニメ、である。

よくこういう設定を思いつくよなぁ、と思うし、思いついたとしてもよくぞ作品化まで持っていけたなぁ、とも思う。

 

作品のポップさと制作会社の強みが見事にマッチ

本作のアニメ制作会社は「動画工房。「ダンベル何キロ持てる?」など、軽快な良質アニメを数多く作っている。

本作は快眠をテーマとしたコメディであり、動画工房と融合することにより、それぞれの良さや強みをうまく引き出すことが出来ている。

OP/EDは、動画工房らしいポップなアニメーション、作品に合わせた曲でもあり、観ていて楽しい気分にさせてくれる。

 

良テンポ、良クオリティ、小粋な演出

上述したように、動画工房の強みが出ているテンポの良さ。また、コメディアニメとは思えない繊細な背景美術であったり、アイキャッチなどで見られるちょっとした演出に作品へのこだわりを感じる。全般的に芸が細かく、丁寧に作られている印象を受けた。

 

テーマが狭く、若干の”飽き”は否めない

「快眠」という1テーマで戦っている作品になるわけだが、1クールの分量まで話を膨らませることが出来ているところにすごいと感じた。いろいろな側面からどのように快眠をするかを模索している。

ただ、なんだかんだ狭いテーマであり、それ以上のことは無いので、残念ながら若干の”飽き”が来てしまう場面を少なからずあった。本作は、連続視聴ではなく、頭空っぽしてアニメを観たい時に1話観る、というスタンスが一番楽しめると思う。

 

 

総じて、動画工房の良クオリティアニメ作品であった。

あと、私に子供が出来てから、「睡眠」というのは人間にとって一番大事なことであると強く感じた。なので、本作のテーマは狭いといったが、重要度で言ったら1クールかけても良い気がしてきました。(自分でも何言っているのか分からなくなってきました。)