調査役から一言

アニメとか闘病記とかTOEICとか

【アニメ感想】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン(評価レビュー:A+)

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

本劇場版は、2018年放送のヴァイオレット・エヴァーガーデンTVシリーズ続編である。TVシリーズは高評価だったし、外伝の劇場版も良かった。本劇場版も上映直後から高評価の嵐。期待を胸に視聴。以下総括。

一言でいうならば、期待通りの作品。やはり、京アニの凄惨な事件があった中でも、本作を上映に漕ぎ着けた時点で、アニメファンの私としては全力で応援したい。

ちなみに、京アニ宛ての募金は2020/9時点では既に締め切りされているので、一般人は映画を見に行くなりして応援する形になると思う。

violet-evergarden.jp

 

TVシリーズの続編

上述したように本劇場版はTVシリーズの続編である。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」という劇場版もあったが、外伝の名の通り、一話完結の追加ストーリーのようなもの。

本劇場版では、冒頭に「自動手記人形(ドール)」とは何か、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とは何者か、を簡単に説明してくれるので、TVシリーズを観ていなくても置いてきぼりにされないよう配慮されている。既にTVシリーズを視聴済みの人には邪魔をしない程度の説明に留めている。

本作ではTVシリーズの回想シーンがいくつか観られた。TVシリーズ未視聴者のためであると思うのだが、視聴済みの人にとっては、思い出すのにちょうど良く、ギリギリしつこくない絶妙な塩梅に仕上げている。

 

文句なしの作画

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作画について、文句を言う人はいないだろう。本劇場版でも健在である。相変わらずの繊細な作画や背景。鮮やかな瞳。細かな髪。一枚絵でも映える服。そして、何よりもそれらを動かす技術力。

(なんで、フィギュア化されないのかなぁ。。。絶対買うのに。)

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品のフィナーレ

本作は、TVシリーズの続編と上述したが、この劇場版をもって「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品のフィナーレを飾った。

戦死したヴァイオレットの想い人。ヴァイオレットは、良くも悪くも想い人に今も心を縛られている。本作では、ヴァイオレットがその呪縛から解き放たれる。

あまり内容を言ってしまうとアレなんだが、もう大体予想は付くだろう。むしろ、そういう展開にしないとヴァイオレットは前に進めないだろうから。

外伝のようなオマケ話ではなく、次作への繋ぎでもなく、まだまだ稼ごうと思えば稼げるのに、作品として確りと終わらせてきたところに非常に好感を持てる。粋。

 

 

逆に言うと、(おそらく)もう続きは出ないのかぁ、と思うと非常に名残惜しい。

 

あと、もう一度言うけど、本劇場版を観に行くときは絶対にハンカチを持っていけ。俺はハンカチを忘れた結果、涙と鼻水でマスクとTシャツの袖がびちゃびちゃになった。