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【ラノベ感想】なれる!SE 2週間でわかる?SE入門(評価レビュー:A-)

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門(第1巻)、読了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

本作、まさに私がSEを志して就職活動をしている時に刊行され、ずっと気になっていたのだが、なぜか今まで読んでいなかった。そして無事にSEになって早10年。夜勤明けに軽いラノベが読みたくなり、なんとなく「なれる!SE」を手に取った*1、という経緯である。当時から評価は高かった印象だが、実際読んでみて納得。面白かったです。

以下総括。

  • 分かりやすい設定、軽快な文章で読みやすい。(夜勤明けでも読める)
  • ヒロインと主人公のこそばゆいやり取りにほっこりする。
  • SEでも非SEでも楽しめる。多少の専門用語は理解出来てなくても物語を読む上で支障はない。

nareru-se.dengeki.com

 

ブラックなシステム開発会社に就職した主人公の話

見出しの通りである。新卒で就職活動をしていた主人公が、ある企業のホームページに書いてあった”先輩社員の声”みたいなのに感銘を受けて、その企業に就職。ただ、その先輩社員の声は集客目的の作り話であり、実態はブラック企業だったのだ、という形で物語が始まる。

ブラック企業での働きぶりをコミカルに描きつつ、主人公の成長、同僚たちとのチームワーク、ヒロインとのこそばゆいやり取り、など若干ベタではありつつも面白い要素が詰まっている作品である。

 

本作のSEはネットワークエンジニア

原作者はSE出身であるため、作中に描かれるやり取りや専門用語はリアリティがある。ただ、本作に登場するSEたちはネットワークエンジニアなので、一般的なSEとはやっていることがちょっと異なるかなと思う。

本作の後半にて、ネットワーク関連の移行作業時にトラブルが発生した。その際に顧客とのやり取りがあるのだが、描写は誇張されているものの、実際に似たようなやり取りはある。作業者としてはトラブルシューティングに専念したい、顧客側は調査状況の報告を求めたい、そのせめぎ合い。作中では顧客側が悪者の描写であったが、私はこの顧客側の気持ちが痛いほど分かる。

たぶん、この顧客側はネットワークに詳しくないんだけれども移行の立会をすることになった。トラブルが発生してマネジメントやユーザーから「どうなってんだ」と詰められる。チェックポイントを設けて状況報告を実施。ただ、作業者は「調査中」の一点張り。でも、ユーザーからは「いつ復旧するんだ」と攻めてくる。この板挟み。私は所属会社的に本作でいうところの顧客側になることが多いのだが、こっちはこっちでいろいろと大変なんですよ、ということも伝えたいと思いました。

あと、戻しの考慮をしてなかったとかは論外だけれども、どちらかというと顧客側が”戻し”作業についてはうるさいんじゃなかろうか。作業者(=有識者)から見るとリスクはすごい低い作業なのに、顧客側が過剰なまでの”戻し”作業を準備しろと再三言ってくる、という場面の方がよく見る気がする。

 

 

文章量は多くなく、さっくり読み終えることが出来ました。非常に読みやすくおススメです。全16巻ということなので、第1巻ではまだまだ序章。このまま第2巻読みたいと思います。

*1:電子書籍だけど。読みたい、と思ったらすぐに読めるので本当に良い時代になったものだ。