調査役から一言

アニメとか闘病記とか

【アニメ感想】GREAT PRETENDER(評価レビュー:A+)

GREAT PRETENDER、視聴完了。考察というか、感想や評価を書いていく。

 

「GREAT PRETENDER、良いっすよ」と同僚に勧められ、また、ネット上での評価も非常に良かったので、視聴開始。ただ、NETFLIX独占配信なので、ご留意されたし。ここ最近のアニメの中では、一番面白かったと評価する。

以下総括。

  • 終始隙の無い素晴らしい作品。脚本・構成、作画・美術、どれを取っても一級品。
  • 特に色彩鮮やかな背景は見もの。
  • ただ、アニメじゃなくても良くないか?

NETFLIX独占配信アニメってコケてる作品が多い気がするんだけど、GREAT PRETENDERは大当たり。これが観たいがために契約したようなものだが、悔いは無い。

www.greatpretender.jp

 

悪い奴らから金を騙し取る詐欺師集団の話

文字にしちゃうと急にチープ感が出てしまうが、「悪い奴らから金を騙し取る詐欺師集団」の話である。映画化もされたテレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の脚本を担当した古沢良太*1が、本作でも脚本を担当している。

アニメ制作会社は「WIT STUDIO」。「進撃の巨人」や「甲鉄城のカバネリ*2」などクオリティの高い作品を世に出している会社。

そして、キャラデザは貞本義行である。

 

終始隙の無い作品

古沢良太貞本義行WIT STUDIOが組むことにより、非常に良く出来た商業作品となった。

まず、ストーリーの構成が素晴らしい。大きく4部に分かれるのだが、それぞれの部でメインキャラクターの1人を掘り下げつつ、話自体は確りと盛り上げて、最後はキレイに着地。まさに王道。詐欺を働くため、騙し合いになるわけだが、仲間同士でも騙し合いをしていく。そのため、視聴者はどこまでがホントで、どこまでが仕組まれたことなのか、気にしながら観つつも、結局は視聴者も騙されるどんでん返しの繰り返し。観ていてハラハラするのだが、観終わった後はすがすがしい気持ちになる。

内容は至極真面目に練り込まれて作られている。こういう作品は観続けると疲れてしまうのだが、色彩がポップで、キャラクター達の掛け合いも軽快、ストーリーも爽快であり、連続で観ても全く疲れることが無かった。

 

色鮮やかな背景

本作において、この点はどうしても伝えたい。何でも無い背景一つとっても、色鮮やかに彩っている。そして、色の付け方は、幾何学的に感じるんだけど、ルールを感じさせない、でも秩序は守っている、ような不思議なもの。オシャレだねぇ。

個人で描く一枚イラストならまだしも、複数の人が携わるアニメでこういう背景にするのが素晴らしい。一定のルールが無いとクオリティの一貫性が保てないはず。どういうルールで配色を決めているのか、最後まで分からなかった。スゴイの一言。

 

ラストはそんなに納得してない

終始素晴らしい作品なのだが、一言モノ申すとすればラストか。

父親の伏線も確りと回収してラストにふさわしいエンディングではあったと思うのだが、細かいところは納得していない。

まず、ラストはこんなに大掛かりな仕掛けを作る必要はあったのだろうか。

また、朱雀と枝村の関係については、思わせぶりな演出のみで、実際に枝村は何も感じていなかったのだろうか。今までの枝村のキャラ的に、何も感じていないわけは無いと思うのだが、そこの葛藤の描写が無かったのが残念。

そして、父。当時の背景は分かった。これに関してはうまい伏線の回収だったと思う。ただ、なぜ、父がコンフィデンスマンをやっていたのか、この点の説明が無い。「楽しかったから」が理由だと思っているが、事件が起きたら、家族を危険な目に合わせてしまうことは容易に想像できる。結果的に家族が悲しむ結果に。ここの深堀りや父からの一言が欲しかった。

・・・と言いつつ、所詮は些事。本作にモノ申すとしてもこの程度である。

 

 

あと、観終わって思ったことは、「これ、アニメじゃなくても良くないか?」である。非常に素晴らしいんだけど、それ故に、アニメではなく、実写でやれば良いんじゃないの?と思ってしまった。そっちの方が、商業作品として成功するのではなかろうか。

そう思ったことは確かなんだけど、では、「アニメに何を求めているのか」ということを自分に問いかけた時に答えは出て来なかった。俺の中で、GREAT PRETENDERは深い問いを残していった。

*1:他にも、「ALWAYS 三丁目の夕日」「探偵はBARにいる」「寄生獣」等々、大して実写映画やドラマを観ない俺でも観た時ある作品の脚本を多く手掛けている。

*2:俺にはカバネリが面白さが分からなかった。でも世間だと高評価らしい。