10年振りに絵を描いてみた。 ~作業環境の変化まとめ~
(もともと大した画力ではなく基本模写だが、)思ったより鈍ってない。
10年前と今とでの作業環境の変化とかをまとめてみる。
上の絵(カタリナ)が10年振りに描いた絵。
下の絵(忍*1)が10年前に描いた絵。
#乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 10年振りに絵を描きました - たけるのイラスト - pixiv
#四八(仮) 四八(笑) - たけるのイラスト - pixiv
<目次>
絵を描き始めた経緯(雑談)
約10年ちょっと前、私はある程度単位を取り終えた大学3年生だった。有り余った時間は、当時全盛期だったニコニコ動画とアニメとゲームプログラミングに費やしていた。東方のパクリみたいなゲームを作っていたのだが、グラフィックはどうしても拾い物になってしまう。
「じゃあ、俺がグラフィック描けるようになればいいんじゃね?」
と思い立ち、絵を描き始める。もともと絵なんて描いたことが無かったし、周りに絵を描くやつもいなかったので、ニコニコで”描いてみた”動画を観ながら試行錯誤。そうこうしていると、絵を描くこと自体が楽しくなってしまい、ゲーム作りに費やす時間は少なくなっていく。その上、気が付いたらゲームグラフィックではなく、アニメ絵ばかり描いていた。手段と目的が完全に入れ替わってしまった状態。その後、研究室が忙しくなり、ゲーム作りは止め、絵も描かなくなった。
”絵を描く”という「一時的な趣味」を持ったものの、「ちょっとした特技」にまでは昇華できなかったという残念な結果に*2。最近、アニメばかり観ていたら何かアウトプットをしたくなりブログを始めた。アウトプットという意味で、”昔、絵を描いてたなぁ”と急に思い出した。絵を描いてアップするというのは、発信欲が非常に満たされる。また、せっかくなので「ちょっとした特技」にまで昇華させようと思い立ったのだ。
入り口は違えど、ニコニコ動画にハマっていた当時大学生は、一時的に絵を描いていた人もそこそこいるんではないだろうか。もう一度、絵を描こうと思っている人は、以下に10年前と今とでの作業環境の変化とかをまとめるので、参考にしていただければと。
作業環境変化
この10年で大きく変わったことは、スマホやタブレットの普及・進化だろう。絵を描く環境もこの恩恵を受けている。以下、早見表。
10年前 | 現在 | |
ペンタブ | WACOM - BAMBOO COMIC | |
ペイントソフト | SAI | Procreate |
”PC”ではなく”iPad”
一番の変化は”PC”から”iPad”になったこと。別にPCでも良いのだが、PCにこだわっていた学生時代と違い、もはや何の変哲もないノートPCしか持っていない。当時のペンタブ(WACOMのBAMBOO COMIC)も数年前に捨ててしまった。
ならば、と思い、時代に合わせて”iPad”にしてみたのだ。タブレットについて、電子書籍や動画を観るときは便利だけどスマホで観れるっちゃ観れるし買うには二の足を踏んでいた。ただ、ここで”絵を描く”という目的が増えることによって、スマホでは出来ない、という理由付けが出来たため、ついにiPadに手を出すことが出来たのだ。
Apple pencilの使いやすさたるや
デジタルな絵を描く上で、ペンタブが必要になるのだが、10年前は所謂普通のペンタブレット(板タブ)を使っていた。液晶タブレットが欲しいなぁと思っていたのだが、ちょっとした趣味レベルで買う値段ではなかったのよねぇ。でも、作業環境をiPadにすることによって、ついに念願の液晶タブレットを手に入れることとなる。
そして、iPadで絵を描くための”ペン”は「Apple pencil」である。これが素晴らしい。ほぼ紙に書いている感覚で描画されていく。画面のフィルムを紙感覚のものにすれば、より紙っぽさが感じられる。ネット上の評判では、ペンが細い、とかの意見もあったが、もともと鉛筆でラフ画を描く自分としては全く問題なかった。
ペイントソフト「Procreate」
ここは悩みどころというか、以前使用していたペイントソフトの「SAI」がiPadに対応していなかったので、変更せざるえなかった。現在のiPad対応のペイントソフト群でシェア的に「Procreate」と「CLIP STUDIO PAINT」の2つに絞られた。
「CLIP STUDIO PAINT」は、イラストはもちろん、マンガ制作にも強いが、費用は月額料金(1デバイスで480円/月。2020/7時点)。
「Procreate」は、マンガよりもイラスト制作に重点を置いているが、費用は1回買い切り(1220円。2020/7時点)。
月額がかかると「月額料金がもったいないから、今月中に何か描かねば、、、」とか貧乏性的なことを考えてしまいそうなので、分かりやすい買い切りの「Procreate」にした。結果的には満足している。SAIよりも画像の加工がしやすいし、操作性も問題ない。
一点、SAIで多用していた「ペン入れレイヤー*4」という機能はProcreateには無い。描画した線を後から移動させたり筆圧を変えたりできて非常に便利だったのだが、使用している当時から「これって邪道だよなぁ」とも思っていたので、これを機に普通のペン入れに慣れることにした。んで、2作目あたりで慣れた。
まとめ
今回の作業環境整備の中で買ったものを並べておく。
iPadは無印、Air、Proと3種類あるが、一番安い上記を購入。絵を描く、電子書籍や動画を観る、程度であればこれで十分。
無印のiPad(第7世代)に対応しているApple pencilは第一世代だけなので、上記一択。
紙感覚で描けるフィルム。これしか使ったことないけど満足はしている。iPad本体にカバーを付ける予定であれば、カバーを付けた状態でフィルムを貼ったほうが良い。フィルムを付けた後にカバーを付けると0.Xミリレベルで枠に収まらず、フィルムの端が浮いてしまう。俺はもちろんやらかした。
カバーはいろいろあるが、Apple pencilを収納できる上記を選んだ。ペンを立てかける穴もあって地味に使い勝手は良い。ただ、ペンを握りやすくするカバーとかを付けている場合は、おそらくそのペンを収納することはできない。 Amazonのレビューが軒並み高評価なのが逆に怪しさを醸し出しているが、別に質に問題は無いと思う。