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【アニメ感想】恋する小惑星[アステロイド](評価レビュー:B-)

恋する小惑星(アステロイド、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

放送当初から気になっていた作品。というのも、テーマは「天文・地学」であり興味があったからだ。最近は、ゆるキャン△(キャンプ)、宇宙よりも遠い場所(南極)、などマイナーテーマを扱った女子高生物でクオリティの高い作品が多く、自身の興味も相まって本作も期待をしていた。事前に大して情報収集をしていなかった私も悪いのだが、第1話を観始めて思った。「あー!これ”きらら”だー!」。以下総括。

  • ”きらら”枠らしい、ゆるい部活ライフアニメ。
  • 特に何も起きないので、のど越しがスッキリ。良い意味でも悪い意味でも観終わった後に何も残らない。
  • 「天文・地学」のマイナーテーマは活かしきれなかった印象。ただ、ラスト2話は盛り返した。

”きらら”枠としては決して悪くない作品。でも突出した良さも無かったかな。(こういうことを言うと制作陣に失礼になるかもだが)”ながら見”に最適かと思う。

ゴリゴリの天文系青春アニメだと思っていたので、(勝手に)肩透かしを食らってしまった。あらすじ、原作(出版や作者)、アニメ制作会社くらいは事前に調べようと思いました。

ちなみに地学系女子のことを「ジオジョ」と言うらしい。


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「新しい小惑星を見つける」という夢を追いかける地学部所属の女子高生

幼いころ、見知らぬ男の子と「新しい小惑星を見つける」という約束をした主人公(女の子)。高校生になり地学部に入部。すると、その男の子も地学部に入部してきた!運命の再会!でも実は男の子ではなくて、女の子でした。そりゃそうだろう。”きらら”作品のメインキャラに男は出て来ないはずだから。

 

そんなに夢を追いかけていない

おそらく、本作の狙いは、「キャラがかわいい」とか「癒される」、「ほのぼのする」とかだと思う。なので、夢を追いかけるという青春はあまり描かれていない。

「天文・地学」というマイナーテーマについては、浅すぎず、深すぎず、という内容になっている。したがって、そもそもテーマに興味ない人はついて来ないだろうし、興味がある人にはちょっと薄く感じる。かつ、天文だけでなく、地層や気象など地学全般を1クールで扱おうとしたため、テーマをうまく収めきれなかった印象を持つ。「天文」にテーマを絞りつつ、主人公が夢を追いかける青春を描いていれば違った評価になっていたかと思う。

 

スト2話は評価したい

スト2話は面白かった。「きら星チャレンジ*1」という石垣島で2泊3日の天体観測を行うプログラムがあり、それに参加するために主人公が試験を受け合格。その後、全国から集まった天体仲間たちと観測を行う。というストーリーがラスト2話で描かれている。

まさに青春である。きっと、女子高生で天文好きというのは少数派のはず。主人公が所属する地学部も天文・地層・気象などに分かれているため、主人公が天文に関する会話を同等ないしそれ以上のレベルで出来るのは相方(あお)だけ。作中には描かれていないけど、主人公は同世代の天文仲間が欲しかったはず。そんな中、天文好きの同世代の仲間たちと出会い、小惑星を見つけるという幼いころからの夢を実現させようとしている。こちらも応援したくなるのだ。

また、このラスト2話では石垣島天文台が舞台であり、講師として学者も登場する。なので、天文に関する深い話題が繰り広げられるため、もともと天体に興味を持っていた視聴者は好奇心をくすぐられるのである。

スト2話は、青春とマイナーテーマが融合して非常に良いものになっていた。

 

 

「視点がギャラクティック!!」、地球からではなく宇宙からの視点で発言したキャラに対して、主人公が言い放った一言である。よく分からないが私の心を掴んだので、今度仕事中とかに使ってみよう。 

  

 

 

*1:「美ら星研究探検隊」という名称で実在するプログラム