調査役から一言

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【アニメ感想】映像研には手を出すな!(評価レビュー:A-)

映像研には手を出すな!、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

絶対に高評価アニメになると思っていたので、放送前から気になっていたものの、配信がFOD独占のため一旦保留。ふと思い立って、このアニメのためにFODプレミアムに入り手を出す。第1話を観て思った。俺にはこのアニメの本当の良さを伝えられない。それを踏まえて以下総括。

  • 人を選ぶアニメ。でも、そこまで敷居は高くない
  • 「面白い」というより「すごい」
  • 「アニメ」というより「アニメーション」アニメ(なんじゃそりゃ)

四畳半神話大系と同じようなテイスト。というか監督が同じ。このテイストが合うなら観た方が良い。俺にもこのアニメのすごさは伝わるんだけど、そのすごさに比してハマりはしなかった。

 

 

女子高生3人によるアニメ制作

設定、マネージメント、アニメーター、それぞれの長所を持った女子高生3人が映像研究同好会を作り、自主アニメ制作をしていく物語。所属している高校は、近くに湖、各所に川が流れていて、校舎および隣接する街は増改築を繰り返しているため、ダンジョンと化している。クセのあるアニメってこういう設定好きよね。

 

「アニメ」というより「アニメーション」

作中で、「私は”アニメ”より”アニメーション”が作りたい」というセリフがあるのだが、このアニメはその通りになっていると思う。メインのストーリーとして、同好会でアニメを作成しながら各々成長していく、というものではあるが、このアニメの魅せたいところは随所に出てくる味のあるアニメーションであると思う。躍動感・惹きつけられる演出があり、独自の世界観と相まって非常に魅力的な仕上がりとなっている。「アニメーション」という観点では、近年のトップクラスなのは間違いない。

 

登場人物はアニメ制作者たちの代弁者

アニメーションは素晴らしいんだけど、イマイチハマれなかったのはこの部分。登場人物たちのアニメへの情熱や知識はすごいものがあり、こだわりは立派だし、こちらもそれを興味深く聞ける。ただ、アニメ制作が初めてで経験の浅い主人公たちが、高校一年生にしてこのこだわりの強さや知識・技量に違和感を覚える。アニメ制作者たちの言いたいこと・思っていることを言っているようにみえて、この主人公たちの言葉として受け取れなかった。そのため、主人公たちやアニメ全体に感情が入り込めず、ハマることができなかった。

 

優先順位ちゃんとしろよ

これはもはやレビューとかではなく蛇足なのだが、お堅めの会社のSEとしてPMをやっている自身からすると、この主人公たちのアニメ制作の進め方にイライラしてしまう。クオリティ云々の前に確り期限を意識しろよ、とか、ビハインドしているのに別作品(別タスク)のことを考えているとか優先順位ちゃんとしろよ、とか思ってしまう。

 

 

アニメーションももちろん好きなんだけど、前提として「アニメ」を観たい者としてはこのような評価になってしまった。こういうアニメの良さを的確にレビュー出来るようになりたいなぁ。