調査役から一言

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【アニメ感想】月刊少女野崎くん(評価レビュー:B)

月刊少女野崎くん、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。

 

本作、何かと目にするので気になっていたが、制作元請が評価の高い動画工房と知り視聴決定。動画工房は、「ゆるゆり」「NEW GAME!」「ダンベル何キロ持てる?」等、ポップなアニメが得意なので本作もハズレないはず。でも、もうちょっと面白くなると思ったんだけどなぁ。以下総括。

  • ハイテンポで活きの良い演出があるので観ていて飽きが来ない
  • 話によって脚本のクオリティにムラがあり、確りと面白くない話もあるから気を付けろ
  • 各話完結でメインストーリーがほぼないので印象に残りづらい

全体的に悪くは無いんだけど、これ面白い!とは自信を持って言いにくい。出だしは良かったのだが、初速以上のスピードは最後まで出なかった。


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ピュアな主人公(女子高生)と少女漫画家(男子高校生)のお話

主人公が好きな人(少女漫画家)に告白するもファンだと思われ、なぜかアシスタントとして一緒に漫画を作っていく、というラブコメ

 

良テンポ、良演出

このアニメで珍しいのは、主流のアフレコではなく、音声を先に録って後からアニメーションを入れるプレスコで作成されているところ。そのせいか会話のテンポが良く、日常ラブコメなのに動画に躍動感がある。

そのテンポの良さで活きの良い演出が来るので観ていて飽きない。演出時の色使いがポップで痛快。各キャラの立ちも良いので視聴者が惹きつけられる瞬間も多い。

 

中盤からの失速と面白さのムラ

基本的に初速がすべてのアニメは多いのだが、本作もそんな感じ。早々に第4話あたりから失速し始める。各話によって演出や脚本の担当が異なるせいか、話によって面白さにムラがあり、安っぽいよく見る展開も間々ある。

 

本作のテーマは「漫画制作」と「漫画家との恋」だと思ってるんだけど…

この2つが本作のテーマだと思っていて、ラブコメをやりながら、視聴者としては漫画制作の裏側なども知れて興味深く観れる、というのを想像していたのだが、漫画制作に関してはあまりフォーカスされていない。むしろ、漫画家の漫画制作に対する熱意が薄く、若干漫画制作自体を茶化している印象。また、主人公と漫画家との恋も発展していかないため、若干ストーリーとしてはマンネリ感がある。かつサブキャラのストーリーが多めであり、メインストーリーが進まず全体的に印象に残りづらい。

もっと漫画制作の濃い話や主人公と漫画家の恋愛が発展していけば良かったのだが。

 

でも決して悪い作品ではなく及第点ではあるはず。ただ二期の話は聞かないし、一期は2014年なのでもう無いかなぁ。