【フィギュア感想】Myethos(ミートス):初音ミク 韶華
Myethos(ミートス)のフィギュア「初音ミク 韶華」を購入。感想や評価を書いていきます。
最初に一言で言うと、「気になっているなら買って損なし」
商品名:初音ミク 韶華
スケール:1/7 (約250mm スタンド付き)
材質:ABS&PVC
発売日:2021/10
上記公式ホームページから転記させてもらいました。(中国語っぽいフォントもそのまま)
日本での定価は「26500円」のようです。
制作会社「Myethos」
Myethos(ミートス)と呼びます。調べてもあまり情報が出て来ないのだが中国の会社とのこと。フィギュアに造詣が深い中国人の同僚からこの会社を教えてもらったのがきっかけで初音ミクのフィギュアを購入した。
公式ホームページに製品情報が載っているのだが、ラインナップは「なぜそのキャラを・・?」と思うようなものも多い*1。ただ、いずれも非常にクオリティが高いものに仕上がっている。
そのホームページは会社概要が何も書いてないなど、若干の怪しさを醸し出しているが、フィギュアの品質は確りしていた。実際に購入した私が言うのだから間違いは無いはず。特に包装が良く出来ている。細かい髪の毛部分には薄いクッション材を丁寧に挟んでおり、商品を大切に扱っている印象を受けて非常に好感が持てた。
うむ。定期的にMyethosのフィギュアをチェックしようと思いました。
中国っぽい初音ミク
制作会社が中国だけあって、フィギュアの世界観は中国になっている。きわどいチャイナドレスを着ており、肌の色とそこそこ同色であるため、ぱっと見ちょっとエロいのだが、いやらしさは感じないという良い塩梅に仕上げてきている。
全体の円の縁取りが中国っぽいなとは思うのだが、椅子では無く、鉢を置く棚に座っているのは何でなのか。また、鉢の周りにミクの髪の毛がまとわりついていて、若干衛生面が気になってしまう(フィギュアだけど)。などの細かい点はあるが、所詮些事ではある。
左手は脱着可能
この何というか中国式の団扇なのか分からないのだけれど、左手に団扇っぽいのを持っている。これはこれで口元を程良く隠して奥ゆかしさを感じるのだが、口元も絶妙な口角で良い表情をしており、じっくり見させてほしい。
ということで、本フィギュアには団扇を持っている左手と何も持っていない左手が同梱されており、脱着可能なのである。(逆に言うと左手以外はイジれるところは無いです。)
偽物には気を付けて!
一番言いたいのはコレである。私はAmazonで本フィギュアを購入したのだが、偽物が横行している状況になっている。私が購入した2021/12時点で、「ミートス 初音ミク」で出てくるAmazonの商品の値段は6000円程度である。そんなわけない。商品画像自体は本物なのだが、販売元によって値段にバラツキがある。というか、安いのが偽物で、定価の26500円前後の商品が本物だと思ってくれて良い。
Amazonレビューを見る限り、「KaniHobby販売」という販売元が信頼できるとのことだったので、私もKaniHobby販売を選んで購入。確り本物が送られてきました。
↓にAmazonのリンク張っておきますが、その安い値段そのままで絶対に買わないように。少なくとも「KaniHobby販売」だったら本物を購入出来た実績がありますので、そこ経由で。(決してKaniHobby販売の回し者ではないのだけれど。あと最終的には販売元の選択は自己責任でお願いいたします。)
【ラノベ感想】なれる!SE3 失敗しない?提案活動(評価レビュー:B+)
なれる!SE3 失敗しない?提案活動、読了。考察というか、評価や感想を書いていく。
本作、まさに私がSEを志して就職活動をしている時に刊行され、ずっと気になっていたのだが、なぜか今まで読んでいなかった。そして、無事にSEになって早10年。夜勤明けに軽いラノベが読みたくなり、なんとなく「なれる!SE」を手に取った*1、という経緯である。
今回はその第3巻です。
以下総括。
- 分かりやすい設定、軽快な文章で読みやすい。(以前から変わらず)
- 大企業からのRFP回答を作るお話。
- ドラマチックな物語にした結果、ご都合主義の展開が散見された。
前巻の記事はこちら↓
大企業からのRFP回答を作るお話
今回のメインストーリーは、大企業である専門商社の業平産業からDR環境構築に関するRFP受け、その回答を作るお話。主人公が勤めているスルガシステムでは、営業担当は社長一人。ただ、社長は業平産業の担当者に接待をしようとした結果、先方の社内規定に違反し出禁をくらう。でも、DR環境構築案件を受注したいため、社長は主人公の桜坂にRFPの説明会に出席するように頼むところから物語は始まる。
私もSEではあるが、ユーザー系企業なのでどちらかというとRFPを出す側である。「案件を勝ち取る」という営業的な感覚を持っていないので*2、独立系やメーカー系は大変やなぁ、とぬるま湯に浸かった感想を持ってしまった。
ドラマチックな物語にした結果、ご都合主義の展開が散見
やはりこういう物語の場合は、競合する大企業を出し抜いて弱小企業が独自のアイデアなどを駆使して案件を勝ち取る、というドラマチックな展開にせざる得ない。
本作も例に漏れずそのような展開になる。結果的に、ご都合主義の展開が散見されて「どっかで見たことのある話」になってしまった印象。また、作中で桜坂が先方企業のオフィスにアポなしで毎日訪れるなど、ちょっと常識としてどうなの?と思ってしまう場面もあった。
相変わらず、読みやすくテンポの良い作品ではあるのだが、上述した残念な点はあった。次巻はPMの話なので、個人的には期待しようと思います。
【アニメ感想】乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(評価レビュー:B)
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X、通称「はめふらX」、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。
本作、2020年春に放映していた「はめふら」の2期である。1期は私の中ですこぶる高評価であり、この2期も期待していた。が、結果は何とも言えない形となってしまった。
以下総括。
- 1期で作品としてやりたいことは全部やった結果、本作は何を目的としていたのかが最後まで分からなかった。
- 全体的にそこまでひどいわけではないが、1期が良かっただけに落差が激しい。
- もはや大して中身の無い「ファンディスク」である。
ちなみに、非常に評価が高かった1期のレビュー記事は↓になります。ご興味あればどうぞ。
「破滅フラグ」を回避した後のお話
本作は異世界転生もの。転生元世界でやっていた乙女ゲームの世界、さらに厄介なことに乙女ゲーム内の破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまう。ただ、主人公はある程度この乙女ゲームをやっていたため「過程」と「結果」は知っている。そのため、その過程を辿らず、結果を変えるために奔走する物語。
1期のレビュー記事から引用させてもらったが、そもそものあらすじは上記になる。1期のラストでは無事に「破滅フラグ」を回避することに成功した。んで、本作はその後の物語である。
1期で作品としてやりたいことは全部やったはずで、だからこその高評価であった。その上での2期なので、どういう切り口で描いてくるのかが気になっていた(半面、不安でもあった)。
そもそもとしては全体的に分かりやすい設定であり、「破滅フラグを回避する」というゴールが明確な中、カタリナの人柄に各キャラも視聴者も惹かれていき、みんなが幸せになっていく過程をコミカルにテンポ良く描く、という本作品の良さがあった。
ただ、同様の方針ではあるものの、既に破滅フラグを回避し物語の核を失った2期。目指すところが分からない中で今までの流れを継承しても、感想としては「退屈」となってしまった。
2期のストーリーは特段何かが始まるわけでもなく、改めて各キャラがカタリナに惹かれていった背景などを深堀している。別に良いんだけど、わざわざ2期まで作って描く必要があったのだろうか。一時期流行った各キャラの性転換などの描写もあり、もはやこれは「ファンディスク」だなと思ってしまった。
一番肝心な「主人公の良さ」が失われた
「はめふら」という作品の一番の良さは主人公であるカタリナのキャラクターであると考えている。上述したようにカタリナの人柄によって、他キャラだけでなく視聴者までも幸せな気持ちにしてくれた。ただ、2期では”ここぞ”という時に頼りなく、考え無しの行動が目立ち、周りがフォローをすることで何とか収まる、というシーンがあり、主人公の良さが失われてしまったようだった。
1期で時間を掛けて構築した、主人公が周りに好かれている、という設定を2期で安っぽく消費しているようであまり良い印象を持てなかった。
(でも悪役の表情は相変わらず良いよね↓)
何とも言えない着地
そこそこ酷評をしてきたが、挽回するならラストの着地の仕方だと思っていた。が、その着地も何とも言えない形となってしまった。
ラストはキースにフォーカスが当たるのだが、なぜキースに?という疑問が沸きつつも、「ああ、この物語を終わらせるつもりはないのだな」と感じてしまった。そのラストは良くある話でストーリーもキャラ設定も着地も安っぽく、ましてやガッツリ続編をやるつもりの描写もあり、非常に残念であった。
また、多少アクションシーンもあったのだが、視聴者は本作にアクションを求めていないし、大してクオリティも高くないしで良いところなし。
せっかく1期が良かっただけにまるっと残念。もう少し丁寧に作っていただきたかった。また、その続編は映画化がされるとのこと。うん、いや、観るんだけどさ。
【アニメ感想】かげきしょうじょ!!(評価レビュー:A)
かげきしょうじょ!!、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。
本作、ネット上の評価が高かったのとパッと見で「これはハズレないだろうな」と思い視聴開始。非常に高評価でした。原作は少女漫画です。
以下総括。
- 良く出来た群像劇で丁寧な作り。
- ひと昔前の少女漫画によくあるイジメなどのシーンはほぼ無く、少女たちが助け合って成長するストーリーで好印象。
- ただ、ラストは「この物語は始まったばかり」的な感じなので、次回にも期待したい。
宝塚音楽学校に入学した少女たちの物語
大正時代に創立された「紅華歌劇団」は、未婚女性達のみで構成され、美しい舞台で人々の心を魅了する劇団である。神戸にある劇団員の育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」では、毎年難関を突破した女学生が入学してくる。渡辺さらさをはじめとする第100期生は、希望や葛藤を抱えながら未来のスターとなるべく、日々奮戦する。
Wikipediaから引用させてもらったが、あらすじは上記。「紅華歌劇団」とあるが、所謂宝塚歌劇団である。入学するだけでも狭き門ではあるが、本作は少女たちが入学してからどのように成長していくか、を描いている。
少女たちが助け合って共に成長していくストーリー
ここが一番良かったなと思いました。
本作、原作は少女漫画である。「宝塚」「少女漫画」という要素から、「あーひと昔前の少女漫画にありがちな先輩からのイビリや同期からの嫉妬によるイジメとかがあって、でも主人公は強く立ち向かっていく、みたいな内容かなぁ」と勝手に想像していた。
この点は良い意味で裏切られた。多少、イビリのような描写はあるが、凄惨なものではなくマイルドに仕上がっている。やはり、ハラスメントに対して敏感になっている現代において、そのような表現はしないのだろう。(私自身もイジメなどの描写は非常に苦手なので、昨今の風潮は歓迎している。)
先輩、同期とも最初は衝突などはあるものの、最終的には少女たちがそれぞれの持ち味を出しながら、それを認め合いながら、助け合って共に成長していくストーリーであった。
良く出来た群像劇
本作を一言で表すならば「良く出来た群像劇」であると思う。
各キャラクター達にフォーカスを当てた話を1~2話使用し、生い立ちや歌劇団を目指した背景などの内面を描いていた。この内面の深堀が良く出来ている。狭き門である音楽学校に入学出来た選ばれし乙女たち。だが、この若さで進路を決めてしまったが故に、それによる悩みや葛藤がそれぞれあり、その内面を重くなり過ぎず軽くなり過ぎない丁度良い塩梅で表現している。
当初は「女世界のスポ根アニメ」をイメージしていたのだが、これも良い意味で裏切られた形であった。
「この物語は始まったばかり」で続編に期待
ただ、各キャラにフォーカスを当てた群像劇であるため、なかなかメインストーリーが進まない。1クールなのでちょっと不安はあったのだが、案の定「この物語は始まったばかり」的な感じで終わってしまったのが残念なところ。
さすがに二期あるだろう、とは思っているのだが、2021/11時点では続編の報知は無し。二期を期待してますんで、制作陣の方々、何卒よろしくお願いいたします。
【ラノベ感想】なれる!SE2 基礎から学ぶ?運用構築(評価レビュー:A-)
なれる!SE2 基礎から学ぶ?運用構築、読了。考察というか、評価や感想を書いていく。
本作、まさに私がSEを志して就職活動をしている時に刊行され、ずっと気になっていたのだが、なぜか今まで読んでいなかった。そして、無事にSEになって早10年。夜勤明けに軽いラノベが読みたくなり、なんとなく「なれる!SE」を手に取った*1、という経緯である。
今回はその第2巻です。
以下総括。
- 分かりやすい設定、軽快な文章で読みやすい。(以前から変わらず)
- 新たなヒロインとのベタな恋愛要素がゾクゾクする。
- 開発部門と運用部門のいざこざが話のメイン。思うところ多し。
前巻の記事はこちら↓
開発部門と運用部門のいざこざ
今回のメインストーリーは、開発部門と運用部門のいざこざである。システムエンジニアリング部(SE部)の主人公桜坂は、オペレーションサービス部(OP部)の姪乃浜と出会うところから物語が始まる。以前よりSE部とOP部は犬猿の仲。本作でもがっつり衝突。
私は開発部門にしかいたことが無いのだが、開発部門の中でも運用系の仕事をすることが多くなり、双方の気持ちを知ることが出来た気がする。
開発案件をがっつりやっていた時は、運用担当は何かと文句が多い、そもそもプロジェクトを予定通りリリースすること自体大変なんだから、ワークアラウンドで回避できるものは快く引き取ってほしい、とか思っていた。
最近では運用系の仕事も多く、システム保守を担うことも多いのだが、リリース後の戻し手順が無いってどういうこと?手順があったとしても戻し発動の基準が曖昧過ぎるんだけど、とか開発部門に文句たらたらである。
やっぱり、立場変わればなんとやらである。一度は開発も運用も経験しておいた方が良い、という普通のことを改めて感じました。
新たなヒロインとのベタな恋愛要素がゾクゾクする
本作で一番言いたいのはコレ。主人公の桜坂の何気ない言動により、新たなヒロインの姪乃浜が勘違いをし始めて主人公を好きになっていくという流れ。非常にベタなのだが、こういうので良いんだよ。やたら複雑な設定は要らないのよ。古典的な恋愛要素を見せつけられてゾクゾクしていた。
前作と同様に、文章量は多くなく、さっくり読み終えることが出来ました。非常に読みやすくおススメです。全16巻ということなので、このまま次巻継続。
次巻の感想ブログ↓
【ブログ】300点台からのTOEIC受験記(その④:TOEIC受験1回目結果)
「英語」、それは永遠の課題である。
学生の頃から英語が苦手で、大学受験は英語科目が不要な大学を選び、社会人になっても英語からずっと逃げ続けていたが、急に思い立ってTOEICの勉強をし始めました。
300点台からのTOEIC受験記をブログに残していこうと思います。
(その④:TOEIC受験1回目結果)
前回の記事はこちら↓
<目次>
TOEIC受験1回目結果
前回記事で書いた通り、リスニングはグズグズ、文法はちょっと出来た、長文は時間足りずマーク埋めただけに近い、という感じ。
ただ、目標としてる400点は超えたのではないだろうか。
TOEICは受験後、約2週間ちょっとでネット上ならスコアの確認が可能。TOEICの事務局からスコアが提示された旨のメールを受領。この日、体調不良で寝込んでいたのだが、居ても立っても居られずスコアを確認。
結果:460点
目標の400点を超えました!(3ヶ月勉強して460点というのも、元々の英語力の低さを物語っている。巷では3ヶ月で300点UPとかいう類の記事をよく見るが、現実的な勉強時間だと結果も現実的である。)
なぜか自信の無かったリスニングの点数の方が高いのが解せないところだが、一安心。
400点を超えたら鰻を食べると嫁さんと約束していたので、家族4人で半尾の鰻を食べました*1。
さて、次は3~4ヶ月後に受験。
目標は500点台。
頑張ります。
次回
2回目のTOEIC受験までの道のり。↓
*1:400点では半尾程度とのこと。
【アニメ感想】呪術廻戦(評価レビュー:A+)
呪術廻戦、視聴完了。考察というか、評価や感想を書いていく。
本作、話題になっていたのは知っていたが、少年漫画系なので一定のクオリティで良評価とかだろうと想像していて逆に観ていなかった。ただ、複数の知り合いから何かと勧められたので視聴開始。なるほど、これは久々に天下取りに来た作品だなと思いました。
以下総括。
- 総合的に非常にクオリティの高い作品。MAPPAの本気を感じた。
- 特に話の構成がうまい。各話で見所を作りつつ、ストーリー全体を継続的に盛り上げている。
- アニメライトユーザーの嫁さんがハマりだして、各種グッズを集め始めるほどの作品。やはり女性を惹きつける何かがある作品なのだろう。
呪術師の戦いを描いたダークファンタジー
人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いた、ダークファンタジー
Wikipediaから引用させてもらったが一行で言えば上記のようなお話。少年漫画らしい設定である。最近(2020年前後)盛り上がった少年漫画アニメだと”鬼滅の刃”であるが、それよりもターゲット層の年齢は高めであると思う。それでも娘が通っている幼稚園でも若干流行っていたようだが、園児に観せるには残酷な描写があるので結構抵抗はある。
MAPPAの本気
本作のアニメ制作会社は「MAPPA」。「ゾンビランドサガ」や「体操ザムライ」など一風変わった演出とクオリティの高さに定評がある(と勝手に思っている)。
この”一風変わった”というところで、若干賛否が分かれるようなエッジの効いた演出も過去作品ではいくつか散見されたが、本作の呪術廻戦では全般的に良い方向になっていた。特に1クール目のエンディングでは色合いやキャラクターの動きなど、観ていて楽しい気分にさせるポップさを演出している。
また、アクションシーンはアニメ好きが一番好きなタイプの仕上がりになっている。他作品と比較すると、鬼滅の刃では3Dを多用していてそこからセルシェーディングにより2D化されている(と思っている)。これにより、ぐりぐりキャラクターが動くシーンでも作画が崩れることは無い。ただ、これはこれで味気ない(と思う人もいる)。
一方、呪術廻戦では3Dに頼らず、敢えて作画を崩して躍動感を出すような作りをしている。アニメ好きはこういう作りを好きな人が多い印象。気に入ったシーンは巻き戻して何回も観てしまった。
一番良いのは「話の構成」
本作、良いところがたくさんあるが、私が一番良いと思ったのは「話の構成」である。
全体のストーリーを徐々に盛り上げつつも各話でも見所を確り作っており、構成に隙が無い。ストーリーというのは平場山場があるものだが、1話30分アニメの構成上そのまま物語を進めてしまうと数話連続して平場というのもあり得る。ただ、本作に関しては、時系列は同じだが登場人物が異なる分岐した話を同時並行させ、それぞれの平場と山場を交互に視聴者に観せることで、1話の中に山場を1つ持ってくることが出来ている。
また各話のラストに次回の引きを持ってくるというクリフハンガー方式を使っているところも非常に効果的な構成である。
この狙い澄ました話の構成により、視聴者は気持ちが途切れることが無く次話を観てしまうという状態になる。素晴らしい。
女性を惹きつける何かがある
本作を観終わって、私としては非常に良いアニメ、という感想なのだが、嫁さんはちょっとベクトルが違うようだった。嫁さんはアニメ・漫画などは少し観る程度のライトユーザーであるのだが、呪術廻戦を観てからグッズを集め始めたのだ。
スーパーに行く度にカード入りのウエハースを買い、ローソンやマツキヨで商品のコラボがあると知るや近くの店舗をはしごし、公式のカードファイルをAmazonで予約注文するなどの行動を始めた。
今までそのような嫁さんを観たことが無かったのだが、嫁さん自身も”グッズを集めたい”という衝動は初めてらしかった。五条先生と漏瑚が手を繋ぐシーンを観て”ゾクゾクした”とも言っており、そっち方面の可能性まで拡げていた。
呪術廻戦は女性人気が高いと聞いてはいたものの、ライトユーザーまで引きずり込む力がある作品であるのだろう。
まぁ確かに五条先生が目隠しを取って領域展開するシーンは男の俺でもちょっとドキッとしてしまった気持ちは否めない。
総じて素晴らしい作品だと思いました。2021/12/24では「呪術廻戦0」の劇場版がやるとのことで観に行きましょう。
「呪術廻戦0」の感想ブログ書きました↓。ご興味あればどうぞ。